木管楽器特集

今月はフルートやクラリネット、オーボエ、サックスなど、深くあたたかみのある響きから軽やかな音色まで豊かな表現力を持つ「木管楽器」の特集をお届けします。

1＆2週目は木管楽器の代表であるフルート作品を時代を分けてお届けします。かつては木材から作られていたフルートは「息」を意味する言葉を語源とし、多くの量の息を必要とする楽器です。リコーダーと並んで歴史は古く、柔らかくゆったりとした表現から鋭く速いメロディーまで、多彩な音色を奏でます。1週目はバロック作品を中心に、2週目は古典派以降の作品からお届けします。
3週目はオーボエとファゴットの作品をお届けします。オーボエは習得が難しい楽器とされており、ギネスでも「世界で一番難しい木管楽器」として認定されています。チューニングが難しい造りのため、オーボエのその日の調子を基準に他の楽器が音を合わせることになったともいわれています。ファゴットは温かく柔らかく素朴な音色を持ち、音量は大きくないですが、豊かな柔らかい響きと一体になった音色が特徴です。
4週目はクラリネット作品をお届け。軽やかで飛び跳ねるような音色からまったりと柔らかく美しい音色まで、多彩な音色を奏でるクラリネットは、木管楽器の中でも広い音域を持ち「最も人の声に近い音色」といわれています。
5週目は楽器の中では新しく発明されたサックスの作品をお届けします。ポップス/ロック、ジャズなど様々な分野の音楽で活躍しているサックスですが、クラシック音楽では印象的なメロディを受け持つことが多く、吹奏楽ではトランペットと並ぶ花形の楽器で欠かせない存在です。

木管楽器のあたたかく多彩な響きをお楽しみください。