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ゴンチチ 結成35周年、デビュー30周年!2人の音楽への熱い想い

是枝和裕監督「誰も知らない」などの音楽を担当し、誰もが1度は聴いたことのある「放課後の音楽室」を手がけたゴンチチが登場!彼らが奏でる温かく柔らかい音色に触れてもらうため、特集番組を放送。それに先立ち、ゴンザレス三上とチチ松村に想いを訊いた。

インタビュー

音楽が大好きな2人が出会えて本当に良かった(三上)

これだけ長い間、活動を続けてこられたというのは素晴らしいことだと思います。率直に今どんなお気持ちですか?
松村 「あっという間ですね。三上さんと出会ったのが昨日のことのように思い出されます(笑)。この人と何か面白いことができればいいなと思った感覚のまま、気がつけば今に至るという感じなんですよ」
三上 「しかも、まだまだやり足りないことがいっぱいあるっていう気持ちなんですよ。それを幸せに感じていますし、音楽が大好きな2人が出会えて本当に良かったなと思いますね」
たくさんの作品を発表してきた中でも「放課後の音楽室」は、高校の音楽教科書にも掲載された1曲で。
松村 「そうなんです。僕らの曲が教科書に載るなんて考えたこともなかったんですけど(笑)」
三上 「でも、10代の方が僕らの音楽を見てくださる、聴いてくださるのは嬉しいですね」
松村 「実はこの曲をアレンジしていただいた方が、わりと現代音楽寄りの方だったんですよ。だから、キレイなメロディの曲にちょっと外れたような音が入っている。初めて聴いたときに、音楽の時間にうまくできなくて放課後に残って練習しているような印象を受けたので『放課後の音楽室』というタイトルにしたんです(笑)」

ただただ音楽が楽しくてやっている(松村)

35年間、お2人で音楽活動を続けてきて、音楽に対する想いに変化はないですか?
松村 「そうですね。やっぱり自分たちでギターを弾いている瞬間とか、音楽を作っているときが一番楽しいし気持ちいいんですよ。だから続けられているんだと思います」
三上 「演奏しているときは、全然自分がいなくなってますよね。ギターを弾くことに夢中になっている。だから楽しいんですよ」
音楽の世界に没入しているんですね。
三上 「そうですね。僕はこの間、パーカッションの人と2人でライヴをやったんですけど、そのときはピックを使わずに演奏したので、気が付いたら右手が血だらけ(笑)。それくらい入り込んでいるんです。だから、力配分ができないんですよ、僕ら(笑)。それは若い頃から変わらないですね」
松村 「つまりプロじゃないんですよ(笑)。プロだったら、ここでこうしてって配分するんですけど、僕らはただただ音楽が楽しくてやっているから、あまりそういうことを考えていないんです」
三上 「言葉ではうまく説明できないんですけど、音楽には人間があまりコントロールできない部分があると思うんですよ。僕たちはそういう音楽が好きだし、面白いと思う。気付いたら鳥肌が立つようなものが生まれていたりするところが、音楽の凄さなんじゃないかと思いますね」
お2人にとってライヴは、どういうものですか?
松村 「それこそ、その瞬間にしかない楽しみがありますよね。ライヴでは曲の長さを決めていなくて、三上さんは調子がいいと長く演奏するので、隣にいる僕はちょっとしんどいです(笑)」
三上 「いや、僕は気持ちがいいと血が出てるのも分からないくらいですから(笑)。それに他の人とやるときは相手の音を聴きつつ弾くんですけど、ゴンチチのときは、そういうこともあまり意識しなくていいんですよ。僕がメロディを弾くと、そこに松村さんが自然に寄り添ってくれますからね」
松村 「もう、あまり脳を使っていない感じなんですよ。手が勝手に動いてるんです」
三上 「逆に頭で考えるとダメですね。頭は真っ白のほうがいいんです」
松村 「で、その真っ白にした脳に何かアイディアが浮かぶと、いきなり三上さんがしゃべり出すんですよ。それが突然過ぎて、僕まで『えっ!?』ってのけぞって驚くという(笑)。ただ、そういう部分をお客さんも楽しんでおられるんですけどね(笑)」

年齢問わずたくさんの方に聴いていただきたい(松村)

今回はデビュー30周年ということで、ゴンチチ特集を放送しますが、どんなお気持ちでしょう?
松村 「とても嬉しいです。ありがとうございます」
三上 「僕は住んでいるマンションにUSENが入っているんですよ。今はジャンルも多いですし、内容もすごく凝っている。特に僕はジャズが好きなのでよく聴くんですけど、ものすごく詳しくて、僕も知らない曲がたくさんかかるんですね。レベルが本当に高い。そのUSENで自分たちの曲を流していただけるのはとても光栄です」
松村 「USENって、いろんな場所で流れているじゃないですか。聴こうと思っていないときにいい曲がかかると、ものすごくハッとするんですよ。そこが、とてもいいところだと思います。だから、ゴンチチの曲もこの機会に年齢問わずたくさんの方に聴いていただいて、いいなと思っていただけたら嬉しいですね」
では、最後にお2人の展望を教えてください。
三上 「2人だけではなく、昔のようにバンドでコンサートをやってみたいなっていう気持ちはありますね。2人でも楽しいんですけど、バンドは、また別の楽しさがありますから」
松村 「バンドだと、もっと自分がなくなるんですよ。うねりの中に身を任せる感じで、とても気持ちいいんです。それと具体的にはまだ決まっていないんですけど、2人とも60歳を迎えたときに盛大なコンサートをやろうという計画はありますね」
三上 「2人合わせて120歳という(笑)」
松村 「ぜひ、そのときはコンサートで120歳のパワーを感じてほしいです(笑)」
ゴンチチ(ゴンザレス三上・写真左、チチ松村・写真右)
83年、アルバム『ANOTHERMOOD』でデビューした、ゴンザレス三上とチチ松村によるインストゥルメンタル・アコースティック・ギターデュオ。91年、竹中直人監督・主演の映画『無能の人』でサウンドプロデュースを担当し、日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。96年に発売されたアルバム『EASY BUSY』収録曲の「放課後の音楽室」は、高校の教科書にも掲載されている名曲。その他にも、是枝裕和監督作品の音楽を担当。そして、今年も全国各地でコンサートが開催され、12月には京都で行われる。世代を問わず、多くの人々から支持されている。

放送チャンネル

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  • I-20Guitar Compilation
  • ゴンチチの名曲から最新曲まで。デビュー30周年を迎えた彼らの軌跡を辿ります。
  • 放送期間11月1日~11月30日