HOME / BGMのギモンWEB版|2016年8月号 ブラジルで生まれた音楽――前編

With Musicで連載中の「BGMのギモン」がウェブ版コラムになりました。
音環境コンサルタントの齋藤 寛さんがBGMに関するちょっとした疑問や豆知識をわかりやすく解説します。

2016年8月号
ブラジルで生まれた音楽――前編



今年はオリンピックが開催されるということで、ブラジルに関する話題で盛り上がっていますね。今回はそんなブラジルから生まれた音楽についてお話してみたいと思います。
ブラジルと言えば、サンバ、そしてボサノヴァですね。サンバは19世紀後半に生まれ、その後リオデジャネイロで発展したと言われています。「サンバのリズムで!」とよく言われるいわゆるダンス音楽ですね。リオのカーニバルで派手な衣装のダンサーがフリフリと踊っているときに流れているあの音楽です。歌詞は、主に生活や労働に関するもの多いようです。リズムや音の使い方にかなり特徴があるので、BGMとして使うにはシチュエーションを選びそうです。
同じブラジルから生まれた音楽でもボサノヴァは日本でもとても人気があるジャンルです。最近のオシャレなカフェに行けばとりあえずボサノヴァが流れているのではないかというくらい、BGMとしてもよく使われています。ボサノヴァはサンバから生まれた新しい感覚の音楽です。サンバほどリズムを強調するわけでもなく、感情表現も穏やか。歌詞は主に恋愛に関すること。ギター一本でも成立してしまうミニマムな特徴もあり、心地よいシンコペーションがほどよく感情をプラスにしてくれるという、BGMとしてはとても使いやすい要素を含んでいるのです。現代のオシャレなカフェにマッチするといっても、生まれたのは1950年代後半のリオデジャネイロ。当時は、ダサい大人たちの音楽に聴き飽きて、ちょっと洗練されたジャンル――Bossa Nova(ポルトガル語で「新しい感覚」)――を生み出したということなのだそうです。

BGMのギモンWEB版、次回は8月16日(火)公開予定です。お楽しみに!



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  • 齋藤 寛(さいとう・ひろし)

    音環境コンサルタント、音楽心理カウンセラー。商用BGMのコンサルティングや執筆活動で知られる。USENの「With Music(業務店用)」で「BGMのギモン」を連載中。著書に『心を動かす音の心理学〜行動を支配する音楽の力〜』(ヤマハミュージックメディア刊)がある。

    公式HP「BGMの心理学」
    http://www.otokan.com/

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