HOME / BGMのギモンWEB版|2016年7月号 | 適度なノイズがクリエイティブな発想を生む——後編

With Musicで連載中の「BGMのギモン」がウェブ版コラムになりました。
音環境コンサルタントの齋藤 寛さんがBGMに関するちょっとした疑問や豆知識をわかりやすく解説します。

2016年7月号
適度なノイズがクリエイティブな発想を生む——後編



前回に続いて、静かすぎる場所よりも適度にノイズがある環境がクリエイティブな発想を生むという話題です。 人間は、実のところ静かすぎる空間には脳が馴染みません。極端な例ですが、まったく音が反響しない無響室という環境では、私たちは10分ほどで居ても立ってもいられなくなります。自分の声すら反響しないというのは、本当に気持ち悪いものです。これは、私たち人類が数万年あまり暮らしてきた生活環境——自然界と言いかえることができます——に無音の状態が存在しないからです。風や水、木々の葉が擦れる音や川のせせらぎなど、「静か」と表現していても実際には適度な環境音がそこにはあります。そうした自然音や環境音から生まれたアンビエントミュージックなどは、ちょっとしたBGMにも最適です。視覚的にも、音響的にもそうした自然あふれる場所で仕事ができれば良いのですが、実際はそうもいきませんのでBGMとして環境音を取り入れてみてはいかがでしょう。
USENにも「I-37 CAFE ELECTRONICA」、「I-60 サウンドオブジェ」などのアンビエントミュージック、「C-22 波・浜辺」、「D-56 森林浴」などの自然音を取り入れたチャンネルがたくさんありますよね。
また、ウェブにもカフェのノイズや環境音や自然音やアンビエントBGMが楽しめるsoundrownHipstersoundRainy MoodCalmなどのサイトもあります。

クリエイティブな発想をしたい、逆に疲れているからぼーっとしたい、そんなときにはぜひ環境音楽やアンビエントミュージックを取り入れてみてください。

BGMのギモンWEB版、次回は8月1日公開予定です。お楽しみに!



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  • 齋藤 寛(さいとう・ひろし)

    音環境コンサルタント、音楽心理カウンセラー。商用BGMのコンサルティングや執筆活動で知られる。USENの「With Music(業務店用)」で「BGMのギモン」を連載中。著書に『心を動かす音の心理学〜行動を支配する音楽の力〜』(ヤマハミュージックメディア刊)がある。

    公式HP「BGMの心理学」
    http://www.otokan.com/