HOME / BGMのギモンWEB版|2015-2016年1月号 | クリスマスの雰囲気を高めるBGM——前編

With Musicで連載中の「BGMのギモン」がウェブ版コラムになりました。
音環境コンサルタントの齋藤 寛さんがBGMに関するちょっとした疑問や豆知識をわかりやすく解説します。

2015-2016年1月号
クリスマスの雰囲気を高めるBGM——前編



年末になるとお店のBGMを変えて、年末の雰囲気を出してみようという方も多いでしょう。この季節に街に出ると、クリスマスムード一色になります。キレイに飾られたクリスツリーやイルミネーションが気分を盛り上げてくれますね。実はこのクリスマスや季節の雰囲気をさらに盛り上げてくれるという意味で、音楽のチカラはとても大きいのです。現代人は視覚から得る情報がとても多く、聴覚からの情報はあまり意識に上らないことが多いのですが、人間はその空間の雰囲気を司っている音楽には確実に影響を受けます。
例えば、クリスマスのディスプレイがとてもキレイな雑貨屋さんで、見た目の雰囲気はバッチリなのに、そこに音楽がなかったらどうでしょうか?想像してみると、ちょっと寂しい感じがしませんか。見た目の雰囲気に、それにマッチする音楽が組み合わさってその空間の印象を強くしてくれるのです。これを専門用語では「共鳴現象」と呼んでおり、コンセプトに合った空間を作るには大事な概念です。
音楽は特に、記憶や感情に働きかける効果が強く、そして速いといわれます。これは、脳の構造を見てみると納得できます。音楽を聴いて生まれる感情というのは極めて動物的であり、古い脳で処理されているのです。
古い脳というのは大脳辺縁系といわれる部分で、人間の進化の証しとも言える大脳新皮質の内側に存在する組織のことです。 後編ではこの大脳辺縁系のメカニズムと音楽の関係について解説します。

BGMのギモンWEB版、次回は12月24日公開予定です。お楽しみに!



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  • 齋藤 寛(さいとう・ひろし)

    音環境コンサルタント、音楽心理カウンセラー。商用BGMのコンサルティングや執筆活動で知られる。USENの「With Music(業務店用)」で「BGMのギモン」を連載中。著書に『心を動かす音の心理学〜行動を支配する音楽の力〜』(ヤマハミュージックメディア刊)がある。

    公式HP「BGMの心理学」
    http://www.otokan.com/