HOME / Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew (2017年8月28日~10月8日)

Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew

  • 2017 Early Autumn Selection(8月28日~10月8日)

橋本徹(SUBURBIA)を始めとする
「usen for Cafe Apres-midi」の選曲家17人が
それぞれのセレクトした音楽への思いを綴る
「Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew」
詳しい放送内容はこちら

D-03usen for Cafe Apres-midi

作曲家


橋本 徹(「usen for Cafe Apres-midi」プロデューサー)
Toru Hashimoto
  • V.A.
    『Good Mellows For Beautiful Lights』
  • V.A.
    『Free Soul. the classic of Leon Ware & His Works』
  • Mounika.
    『How Are You?』
  • Tyler, The Creator
    『Scum Fuck Flower Boy』
  • Ill Camille
    『Heirloom』
  • Dwight Trible
    『Inspirations』
  • Ryan Porter
    『Spangle-Lang Lane』
  • Natasha Agrama
    『The Heart Of Infinite Change』
  • Kommode
    『Analog Dance Music』
  • Ge Luz
    『Canto Pra Dois』
  • Raphael Gimenes
    『Raphael Gimenes & As Montanhas』
  • Pablo Fauaz
    『Arreando Lunas』
  • Icalma
    『Icalma』
  • A Tierra
    『La Manana De Los Pajaros』
  • Naomi Berrill
    『From The Ground』
  • 過ぎゆく夏を惜しみながら、今回もメロウ&グルーヴィーな⼼地よい楽曲を中⼼に、計34時間分を新たに選曲した。
    ⾦・⼟・⽇トワイライトタイムの特集は「秋の⼣暮れのメロウ・ブリーズ」。僕のコンピレイションなら『Good Mellows』から『Free Soul ~ 2010s Urban』まで様々なスタイルの秋の夕暮れに相応しい音楽を集めてみた。
    夏の間に届いた新譜にもお気に入りは多くて、アンナ・カリーナ好きのフランスのビート・メイカーMounika.のどこかアンニュイで洒落た『How Are You?』は、サラミ・ローズ・ジョー・ルイスに続いてアプレミディ・レコーズで世界初CD化できたらいいなと思っている。
    ヒップホップのニュー・アライヴァルでは、前回のしめきりにぎりぎり間に合わなかったJay-Zやヴィック・メンサにも触れないわけにはいかないが、最もよく聴いたのはリード曲「911/Mr.Lonely」の時点ですでに愛聴盤になること間違いなしだったタイラー・ザ・クリエイター。先にサブスクリプション/配信音源で出ていたイル・カミーユとDJ・ハリソンもヘヴィー・ローテイション。アンダーソン・パークも出していたJakartaからの前者は、ケンドリック・ラマーとの共演でも知られるフィメイル・ラッパーで、Mndsgn/SiR/ジョージア・アン・マルドロウも参加、ジャズやソウルを好きな自分にはジャスト・フィットなヒップホップで、ブラジル勢との共演曲「Sao Paulo」にも強く惹かれる。名門Stones Throwと契約したニュースを耳にしたときから注目していた後者は、気鋭のジャズ・ファンク・グループ、ブッチャー・ブラウンのキーボード奏者でもあるトラック・メイカーで、絶妙のローファイ・メロウ・ファンク。
    メロウ&ジャジーなこれまでの作風を踏まえつつ、アンダーソン・パーク好きにもレコメンドしたくなるようなAnti-Lilly & Phoniks『It’s Nice Outside』は、何とセレクションのしめきり日に入手(Drake絡みでも話題を呼んだXXXTentacionも)。ヒップホップとソウルとジャズがざっくばらんに溶け合ったメリーランドのDjembe Jonesも、シカゴのチャンス・ザ・ラッパー周辺SoXクルーにも通じるような和気あいあいとした雰囲気が素晴らしい(チャンス・ザ・ラッパー×SoX×テイラー・ベネットの「Gimme A Call」もいつも通り最高だった)。そして何と25年ぶりにアルバム発表という噂もあるKMDの「True Lightyears」にも歓喜。さすがMF DoomとJay Electronica、期待を裏切らない。
    ジャズ系では、ビルド・アン・アークにも参加するスピリチュアルな男性シンガー、ドワイト・トリブルの新作が出色。バート・バカラックの絶品カヴァー「What The World Needs Now Is Love」を始め、「Feeling Good」などのニーナ・シモンのレパートリー、ダニー・ハサウェイ&リロイ・ハトソン作の「Tryin’ Times」と選曲も抜群。やはりLAのジャズ・シーンの充実が伝わるライアン・ポーターとナターシャ・アグラマも強力盤。共にカマシ・ワシントン好きなら絶対のお墨つきだ。J・ディラの作品を再構築して話題のアブストラクト・オーケストラ、ブルーノートからのチャールズ・ロイド・ニュー・カルテット、ゴー・ゴー・ペンギン~ママル・ハンズに続く英Gondwana発(ドワイト・トリブルもこのレーベルから)のUKジャズ新星ポルティコ・カルテット、E.S.T.と比較されることも多くドイツではポップ・チャートも上昇しているティングヴァル・トリオあたりも要チェックだろう。
    キングス・オブ・コンヴィニエンスのアイリック・ボーを中心としたニュー・プロジェクトで、ライ好きにも薦めたくなるようなKommodeの、その名も『Analog Dance Music』、ハイエイタス・カイヨーテ/ジョーダン・ラカイ/ウェイン・スノウ/ジョージア・アン・マルドロウといった僕好みの顔ぶれが名を連ねる、ニュージーランド出身でベルリンを拠点とするソングライター&マルチ・インストゥルメンタリスト、ノア・スリーの『Otherland』も、“2010s Urban”な傑作。ジャジーでスモーキーかつエレガントな歌声でパリ版ニーナ・シモンとも絶賛されるクリスル・ワーレンもニュー・アルバム『Three The Hard Way』が到着。H.E.R.とのデュエット「Best Part」のスウィートネスにとろけてしまったカナダ出身のテンダーな男性R&B歌手Daniel Caesar(シドやシャーロット・デイ・ウィルソンとの曲も)、デ・ラ・ソウルやホレス・アンディーからBJ・ザ・シカゴ・キッドまでがフィーチャーされたBombay Bicycle Clubのフロントマンによるソロ・プロジェクトMr.Jukes、ハイブリッドかつエモーショナルなブレインフィーダーからのラパラックス、より多様性を増したデイリーやアーバン&キュートなポップ・センスが魅力的なUmiiなども見逃せない。曲(シングル)単位でも、こうしたテイストと共振するアーティストたちのブラン・ニューが、フランク・オーシャン~ライ~シド~トム・ミッシュ~ディグズ・デューク~ジョーダン・ラカイ~ソフト・グラス~スンニ・コロン~モーゼス・サムニー~ケレラ~ケイトリン・アウレリア・スミスという具合に続々と発表されているので、いち早くセレクトしている。
    そして中南米勢も相変わらず好調で、ブラジル/アルゼンチンを代表する名音楽家が顔を合わせたアンドレ・メマーリ&フアン・キンテーロ&カルロス・アギーレは大きなトピックだろう。同じくブラジル×アルゼンチンの至宝ファビオ・カドーレ&エルナン・ハシント『Acto 2』も。ブラジルでは胸が疼くほどサウダージ・メロウなGe Luzの「Maracuja」にハートを射抜かれた。言葉では説明しづらい不思議な魅力を放つハファエル・ジメネスや、ルカス・サンタナにレアンドロ・セーザル、さらにAna Luisa Barralも大推薦。ジョアン・ドナートの健在ぶり、久しぶりのヘナート・モタ&パトリシア・ロバート、知る人ぞ知るミナス・サウンド名作アルベルト・ローゼンブリット&マリオ・アヂネ自主盤のアナログ・リイシューも、嬉しいニュースだった。アルゼンチンではチガナ・サンタナを思わせる歌声が沁みるパブロ・ファウアスがNo.1フェイヴァリット。ジャズとクラシックとフォルクローレの融合に魅せられる、アカ・セカ・トリオ~プエンテ・セレステの系譜を継ぐグループIcalmaも特筆したい。ゲスト参加のメリーナ・モギレフスキーのスキャットも印象的だ。少し前の録音だが、いずれも最近初めて聴いたブエノスアイレスの女性歌手Belen SendotとPaura Paz(共にモダン・フォルクローレ寄り)、Vika Mora(インディー・フォーク寄り)とCaro Bonillo(MPB寄り)、2016年間ベストに選んだラミロ・クビージャがソロ・デビュー前にA Tierraというグループ名義で残した『La Manana De Los Pajaros』も、今回の選曲で重要な役割を果たしている(Belen SendotとA Tierraはカルロス・アギーレ作品をカヴァー)。
    その他では、アイルランドの女流チェリストNaomi Berrillが、ニック・ドレイクやポール・サイモンからドビュッシーまでを取り上げた『From The Ground』がよかった。アコースティックな女性シンガー・ソングライターならKacey JohansingやBedouineやLotte Kestner、僕の大好きなリッキー・リー・ジョーンズ「On Saturday Afternoons In 1963」を歌っていたエリン・ボーディーも。ロックではいつにも増して好みだったアイアン&ワインと、ニュー・ウェイヴ心をくすぐられるシガレッツ・アフター・セックスをよく聴いた。

    Dinner-time 土曜日22:00~24:00
    Cafe Apres-minuit 日曜日0:00~10:00
    Brunch-time 月曜日10:00~12:00
    Brunch-time 火曜日10:00~12:00
    Brunch-time 水曜日10:00~12:00
    Brunch-time 木曜日10:00~12:00
    特集 秋の夕暮れのメロウ・ブリーズ 金曜日16:00~18:00
    特集 秋の夕暮れのメロウ・ブリーズ 土曜日16:00~18:00
    特集 秋の夕暮れのメロウ・ブリーズ 日曜日16:00~18:00

    カフェ・アプレミディWebsite
    橋本徹(SUBURBIA)選曲の近作コンピCDと橋本徹・編集の単行本
    "Free Soul, Free Mind"で、音楽を聴き続けていきたい。(dacapo)
    いつかかけがえのない記憶になる、心を揺さぶる大切な音楽。(dacapo)
    連載コラム【音楽のある風景】(UNITED ARROWS)
    橋本徹の『Haven't We Met?~Music From Memory』全曲解説(HMV)
    橋本徹の『Free Soul~2010s Urban-Mellow Supreme』座談会(HMV)
    橋本徹の『Good Mellows For Seaside Weekend』対談(HMV)
    橋本徹の『Free Soul~2010s Urban-Jazz』座談会(HMV)
    橋本徹の『Good Mellows For Sunset Feeling』対談(HMV)
    橋本徹の『Cafe Apres-midi』15周年対談・前編(HMV)
    橋本徹の『Cafe Apres-midi』15周年対談・後編(HMV)
    橋本徹の『カフェ・アプレミディ オランジュ』全曲解説(HMV)
    橋本徹の『Good Mellows For Moonlight Rendezvous』対談(HMV)
    橋本徹の“Good Mellows”トークショウ(HMV)
    橋本徹の“Good Mellows”トークショウ(diskunion)
    橋本徹の『Ultimate Free Soul 90s』座談会(UNIVERSAL)
    橋本徹の“Good Mellows”ロング・インタヴュー(Real Sound)
    『Another Selection of Music City Lovers』橋本徹インタヴュー(USEN)
    橋本徹の“Suburbia”~“Free Soul”~“Cafe Apres-midi”~“Good Mellows”インタヴュー(Test Pressing)
    橋本徹の『Free Soul~2010s Urban-Jam』座談会(UNIVERSAL)
    橋本徹の“NEW YORK STORY”インタヴュー(BARNEYS NEW YORK)
    橋本徹の“Good Mellows”トークショウ/DJパーティー(diskunion) 

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本多義明(「usen for Cafe Apres-midi」ディレクター) 
Yoshiaki Honda
  • A Tierra
    『La Manana De Los Pajaros』
  • 2017 Early Autumn Selection、秋の始まりはアコースティックなモダン・フォルクローレが聴きたくなってくる。そんな気分の中、アルゼンチンはじめ南米の作品で何かオススメはないかと探していると、A Tierraというグループの素晴らしすぎるアルバム『La Manana De Los Pajaros』に出会った。SSWのラミロ・クビージャがソロ・デビュー前にグループで残したアルバムだそう。ラミロ・クビージャは『Universos』をよく聴いていたが、この過去のグループ作品も変わらない新鮮な気持ちで聴くことができ、優しいギターやアコーディオンの音色、小気味よいパーカッションのビートが心地よく胸に響いた。夏の終わりから秋の始まりにも映える浮遊感とほどよい洗練を感じる、個人的にとっておきの一枚。

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中村智昭 Tomoaki Nakamura
  • Balmorhea
    『Clear Language』

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添田和幸 Kazuyuki Soeta
  • Gwen Bunn
    『Safe Travels』
  • 新作大充実だった今回のセレクション。最大のボムはLianne La HavasやBJ The Chicago Kidが参加したMr.Jukesの『God First』一択ですが、こちらでは米ジョージア州のシンガー/プロデューサー、Gwen Bunnを推したいと思います。The Foreign ExchangeやJordan Rakeiのアルバムに参加していた彼女がJosef Leimberg、Full Crate、Mxxwll、Masego(Colors Berlinが運営するA Colors Showでのライヴが最高!――A Colors Showには他にもGoldlink、Honne、Jordan Rakei等の素晴らしい動画がたくさんあるので未見の方はぜひチェックしてみてください――)をプロデューサーに迎えたセカンド・アルバム。セルフ・プロデュース曲の「By The Window」「Think Twice」も素晴らしいですが、彼女の一番の魅力は時折The InternetのSydを想わせる歌声でしょうか。夏の終わりに溶け込む美しい一枚です。

    Dinner-time 火曜日18:00~24:00
    Cafe Apres-minuit 水曜日0:00~2:00

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中上修作 Shusaku Nakagami
  • Jeanette Lindstrom
    『In The Middle Of This Riddle』
  • ジャネット・リンドストローム、このスウェーデンのヴェテラン・シンガーは個人的に好きすぎて今さら何をコメントすればよいのかわからない。いたずらっ子っぽい美貌はもちろん、声のキャラクターも魅力的。欧州の風を感じる磨き込まれたメロディー・ラインや的確に配置されたサウンド。抑揚の効いた知的なシンコペイション。好きな点を挙げるとキリがないが、ひとことで表現すると「懐かしい」のだ。私が子どもの頃、焚き火が好きだった。逢魔が時に視た小さな炎と煙の匂い。私にとって彼女の曲は、その頃の記憶を呼びもどす“装置”のひとつとして機能する。このアルバムは2005年の作品だが古びるどころか魅力がいや増す、心を尽くして作られた調度品のようなアルバムだ。

    Dinner-time 水曜日18:00~24:00
    Cafe Apres-minuit 木曜日0:00~2:00

    古美術 中上

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高木慶太 Keita Takagi
  • Leon Ware
    『Musical Massage』
  • 夏がチルアウトなら、秋はメロウの季節。ついこの間まであれほど清涼感を欲していたはずなのに、今はコクやまろやかさにどうしたって食指が伸びる。メリハリよりもグラデイション。原色よりも中間色。めざしたのは一曲ごとの粒立ちよりも流れやゆらぎで聴かせる曲線的な選曲。心拍数が少しだけ上がるような、人肌の温もりにも似た質感にこだわった。

    Dinner-time 木曜日18:00~24:00
    Cafe Apres-minuit 金曜日0:00~2:00

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FAT MASA
  • Arthur Verocai
    『Encore』
  • アルトゥール・ヴェロカイ待望のアナログ盤リリースが嬉しくて2017 Summer Selectionのコメントにと悩んだが、夏はホワイト・デニム・クラシックをセレクトする関係もあり(笑)、アルトゥール・ヴェロカイは真夏より、秋にこそ聴きたくなるので、このたびセレクト。1972年作のセイム・タイトルのアルバムのジャケットも、秋を感じる雰囲気とストリングスを使ったアレンジが、郷愁という一言ではすまされないさまざまな想いを交錯させる。

    Brunch-time 金曜日10:00~12:00

    JOYOUS JAZZ(FM NORTH WAVE)

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三谷昌平 Shohei Mitani
  • Braxton Cook
    『Somewhere In Between』
  • 朝夕がひんやりと涼しくなり、夏の終わりが感じられて少しセンティメンタルな気持ちになる初秋。今回はそんな初秋に聴きたくなるジャジーなネオ・ソウル作品を多めにセレクトしました。まずはニューヨーク在住のアルト・サックス奏者、ブラクストン・クックの2017年作『Somewhere In Between』収録の「Never Thought」からスタート。クックの優しいヴォーカルとサックスが印象的なナンバーです。そして2003年に亡くなったアメリカのジャズ・シンガー、ニーナ・シモンのトリビュート・アルバム『Nina Revisited: A Tribute To Nina Simone』収録の、R&Bシンガー、アッシャーによる「My Baby Just Cares For Me」のカヴァーへと。その他、今後の展開が楽しみなマディソン・マクファーリン(ボビー・マクファーリンの娘)の関連作を3曲セレクトしています。ぜひ聴いてみてください。

    Dinner-time 金曜日18:00~22:00

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渡辺裕介 Yusuke Watanabe
  • Mr.Jukes
    『God First』
  • Childhood
    『Universal High』
  • Geteway Drugs
    『Dare Tonight』
  • 脇田もなり
    『I am ONLY』
  • Easycome
    『お天気でした』
  • 素晴らしい作品のリリース・ラッシュ。まずはBombay Bicycle Club のフロントマンMr.Jukes『God First』。もうどこまでが演奏でどこまでがサンプリングかとか気にしなくなるぐらい違和感のないソウルフルなアルバム。「Leap Of Faith」は特に素晴らしい。サンプリングは、UKライブラリーKPMのAlan Moorehouse「That's Nice」を見事に。そこへDe La SoulのラップとHorace Andyの歌声が。なんだか1990年ぐらいの感覚。シンプルなサンプリングで心奪われます。
    それと並ぶ素晴らしいネオ・ソウル、Childhoodの『Universal High』の見事なアレンジと歌声メロディー。1990年頃、70年代ソウルに憧れていたあの頃のようなソウル愛たっぷりなソウルフルなアルバムです。
    そして最近、良質な作品が多い「Retro Wave」というシーン。機材も80sシンセ・ポップ当時のモノで演奏するリアルすぎるレトロなニュー・ウェイヴ・ポップ。特にGeteway Drugsの『Dare Tonight』は見事すぎて馴染みすぎて聴こえない音まで考えている素晴らしい作品。心地よすぎます。
    他にもAnimotion、Stand High Patrol、Garon de Plage、Art Feynman、Altas Lab、Thomas Azierなどなど、2017年に刻まれる名盤ラッシュ。秋にも期待。
    日本では、元Especiaの脇田もなりのデビュー・アルバム。関西で活躍する女性版Orange Juice の Easycomeのセカンド・ミニ・アルバムもリリースされました。
    ミュージシャンの皆様、これからもとどまることなく良作リリースをお願いします。

    Dinner-time 金曜日22:00~24:00
    Cafe Apres-minuit 土曜日0:00~2:00

    ドリンクバー凡人会議(RKBラジオ)

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富永珠梨 Juri Tominaga
  • Gaby Echevarria
    『Para Pintarte』
  • よく晴れた初秋の週末。読みかけの本と、過ぎゆく夏を惜しむ音楽をつれて、なじみの公園へ散歩に出かけるのが、この季節のささやかな楽しみのひとつです。2017 Early Autumn Selectionは、そんな夏の面影がかすかに残る、爽やかな秋色の風が吹き抜ける散歩道をイメージして選曲をしました。今回ベスト・ワンには、アルゼンチン出身の女性ピアニスト/作曲家/SSW、ガビー・エチェヴァリアのサード・アルバム『Para Pintarte』をセレクトしました。この作品は、東京・神楽坂にあるブラジル~アルゼンチンなどの音楽を中心としたCD/DVDを直輸入販売しているセレクトショップ「大洋レコード」さんのHPを見て知りました。「川沿い音楽とジョニ・ミッチェル的女性S.S.W.の親和性」という、大洋レコード店主・伊藤さんの推薦コメントに惹かれて、すぐにHP上に貼り付けてあるYouTubeを視聴してみました。水の流れをイメージさせるアルゼンチン特有の「川沿い音楽」のリズムと音色、ジャズのエッセンスがちりばめられた洗練されたメロディー、そしてガビー自身が紡いだ美しくも力強い言葉と、無垢な輝きを内包した伸びやかな歌声。「まさに!」と思わず膝を打つ、美しく味わい深い作品でした。秋のはじまりの風景によくなじむ、心解き放つ爽やかな一枚です。

    Brunch-time 土曜日10:00~12:00

    Music City Lovers(mono森音)

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小林 恭 Takashi Kobayashi
  • The Japanese House
    「Clean」
  • The Japanese House
    「Swim Against The Tide」
  • The Japanese House
    「Saw You In A Dream」
  • ロンドンを拠点とする“The Japanese House”は21歳の女性アーティスト、Amber Bainによるソロ・プロジェクト。2015年の年間ベストにデビュー・シングルの「Pools To Bathe In」を選びましたが、そのときはなんとまだ19歳。楽曲のクオリティーを考えると驚きの早熟度だと思います。それからチェックを怠っていたのですが、気づいたら3枚のシングルがでているではありませんか! あわてて聴いてみましたが、さらに透明感のある緻密なサウンドと美しい曲調、ほのかにヴォイス・エフェクトを使って抽象的に処理したヴォーカルとのバランスがとてもよく、ポップなサウンドに仕上がっています。今回選曲した4曲は夏から秋にかけて聴く音楽としておすすめします(ジャケも素晴らしい)。

    Dinner-time 土曜日18:00~22:00

    設計事務所 ima(イマ)

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ヒロチカーノ hirochikano
  • Ntjam Rosie
    『At The Back Of Beyond』

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吉本 宏 Hiroshi Yoshimoto
  • Raphael Gimenes
    『Raphael Gimenes & As Montanhas』
  • 神秘的な秘境に風が渡り、光が揺らめくような自然の営みを音で綴るデンマーク在住のブラジリアン、ハファエル・ジメネスの美しい音のきらめき。柔らかなアコースティック・ギターやフルート、ストリングス、パーカッションに包まれ、身体が浄化されるような「Esse Menino」の天国的なアンサンブルは、bar buenos airesを始めたときのピュアな気持ちを静かに思い出させてくれる。

    Dinner-time 日曜日18:00~22:00

    bar buenos aires
    salon de resonance
    TOTOSK KITCHEN(dacapo)

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高橋孝治 Koji Takahashi
  • Hiatus
    『All The Troubled Hearts』
  • The Japanese House
    『Somebody You Found』
  • Teen Daze
    『Themes For Dying Earth』
  • L'Imperatrice
    「Vanille Fraise」
  • Velvet Underground & Nico
    『Velvet Underground & Nico』
  • Strawberry Switchblade
    「Trees And Flowers」
  • Life Without Buildings
    『Any Other Day』
  • Life Without Buildings
    「The Leanover」
  • Vanessa Paradis
    「Walk On The Wild Side」
  • The Feelies
    『The Good Earth』
  • Peter Perrett
    『How The West Was Won』
  • 今年に入ってその存在を知り、春&初夏セレクションのコメント欄で紹介したロンドンを拠点として活動するプロデューサーCyrus Shahradのプロジェクト Hiatusですが、タイミング良く先の6月に4年ぶりとなるニュー・アルバム『All The Troubled Hearts』がリリースされたので、その中から心地よいビートの中にミステリアスな女声コーラスが浮遊する「Nightjar」をオープニングに配し、今回のディナータイム選曲をスタートしてみました。アーティストが自分で作品を直販できるBandcampからこのCDを購入したのですが、ここ数か月の間に彼の作品をいろいろと購入したので、Cyrusさんからそのことに対する直筆のお礼が添えてあり嬉しくなりました。そしてこのようなお礼のお手紙に関連するお話で、先日我が家に赤い封蝋がされた1通のエア・メールが届きました。私ごときには縁がないその上品な手紙を開けてみると、なんとこのコメント欄でも幾度となく取り上げてきたスコット・マシューズさんからのお手紙でびっくりしました。そこにはCDや書籍の購入など、今までのサポートに関するお礼や、2018年4月にリリース予定のニュー・アルバムについて書かれていたのですが、PCなどのメールでインフォメイションを送る時代に、本人直筆でイギリスから遠く離れた極東に住む、いちファンに手紙を書いて送ってくれるスコット・マシューズさんにとても感動しました。彼はとても律儀な方ですね(笑)。このことでさらに彼のファンになったので、これからも微力ながら応援し、今後の彼の活動をしっかりとサポートしていこうと思います。
    さて、話を選曲に戻しますと、こちらも6月に新たなEP『Saw You In A Dream』をリリースしたイギリス出身のAmber Bainによるプロジェクト、The Japanese Houseが2015年に発表した、仄かにティアーズ・フォー・フィアーズの「Everybody Wants To Rule The World」を思い起こさせる「Cool Blue」を今回の選曲の軸として、ナイト・ジュエルの「2 Good 2 Be True」、カリフォルニア出身の三姉妹バンド、Haimの新作『Something To Tell You』からシングル・カットされた「Want You Back」、さらに今年上半期のお気に入りアーティストであるシュラの「Kidz 'n' Stuff」と、80sフレイヴァー漂うメロディー・ラインが美しい作品を集めて、優しく舞う風のような流れを作ってみました。そしてHiatusの新譜からイギリス出身のフォーク系黒人シンガー・ソングライターであるDaudi Matsikoをゲスト・ヴォーカルに迎えた「All The Troubled Hearts」なども挟み、前回の夏セレクション時にその存在を知り、以来いろいろと音源を集めたL'Imperatriceの作品は、今回オリジナル楽曲だけでなく、彼らがリミックスを手がけたIsaac Delusionの無機質なベース・ラインに淡々とした男性ヴォーカルが絡みつく「Supernova (L'Imperatrice Remix)」なども収録しました。
    ディナータイム選曲後半は、5月に来日し、前回のコメントでヒロチカーノも触れていたティーン・デイズの通算5作目となる新作『Themes For Dying Earth』から数曲セレクトしました。中でも「Rising」から前述したThe Japanese Houseの新作「Saw You In A Dream」へと繋げた流れには、穏やか風が吹きとてもリラックスした雰囲気が作れたと思います。
    そして今回のミッドナイト・スペシャルは、歴史的名盤であるヴェルヴェット・アンダーグラウンドのデビュー・アルバム『Velvet Underground & Nico』のリリース50周年記念ということで、彼らの作品の他に、彼らと関係の深いアーティストや影響下にあるアーティストの作品などを集めて構成してみました。まずは歴史的名盤の冒頭を飾る甘美なチェレスタの音色も神々しい「Sunday Morning」で幕を開け、続いてこの曲へのオマージュとして自分の中でトップクラスの作品と位置づけているアズテック・カメラのロディー・フレイムなどがバックを務めたストロベリー・スウィッチブレイドのデビュー・シングル「Trees And Flowers」へと繋げましたが、彼女たちはセカンド・シングル「Since Yesterday」のカップリング曲として「Sunday Morning」もしっかりとカヴァーしていましたね。余談ですが、7月に久しぶりの来日公演を行ったストロベリー・スウィッチブレイドのメンバーであるローズ・マクドールは、自分が大学生の頃に東京に住んでいて、下北沢にあったクラブZOOなどで彼女を見かけたのは懐かしい思い出です。続いてセレクトしたのは、バッキング・トラックが「Pale Blue Eyes」を彷彿とさせるライフ・ウィズアウト・ビルディングスの「Sorrow」。彼らは2000年にデビューしてスタジオ・アルバムとライヴ・アルバムを1枚ずつリリースしただけで解散してしまいましたが、自分的には2000年以降のオルタナティヴ系のバンドではかなり思い入れのあるバンドです。しかし作品のテイスト上、このチャンネルで彼らの作品をあまり取り上げてこなかったのですが、このテーマならスムースに彼らの作品をセレクションに取り入れることができると思い、あまりヴェルヴェッツとの関連は薄いバンドですが、今回は数曲セレクトしてみました。中でもデビュー・シングルである「The Leanover」への想い入れが強いので、ミッドナイト・スペシャルの後半1曲目に配置しています。ミッドナイト・スペシャル前半にセレクトしたヴェルヴェッツ関連のカヴァー・ソングは、エドウィン・コリンズとポール・クインの「Pale Blue Eyes」、レイニー・デイ(ヴォーカルはバングルスのスザンナ・ホフス)の「I'll Keep It With Mine」(ニコのファースト・ソロ・アルバムから)、トレイシー・ソーンの「Femme Fatale」、「Soul Happy Hour」という作品の中で上記のエドウィン・コリンズとポール・クインに対して軽い毒を吐いた(笑)、ジャズ・ブッチャーによる「Sweet Jane」など。他にはホプカーク&リーの1998年にリリースされた唯一のシングルから、ヴェルヴェッツとペイル・ファウンテンズのテイストを併せ持つ「Free Arthur Lee!」や、元スペースメン・3のソニック・ブームによるヴェルヴェッツ愛に溢れたミニマルなナンバー「Angel」などをセレクトしました。
    ミッドナイト・スペシャル後半は、ヴァネッサ・パラディ「Walk On The Wild Side」、ジェイムス「Sunday Morning」、レイニー・デイ「I'll Be Your Mirror」などのカヴァー・ソングの他に、橋本さんも青春を共に過ごしたバンドのひとつだと言っていたフィーリーズの「Slow Down」や、御年65歳になる元オンリー・ワンズのピーター・ペレットが先頃リリースしたソロ・アルバムのタイトル曲となる「How The West Was Won」、ビッグ・スターのアルバム『3rd』で「Femme Fatale」をカヴァーしていたアレックス・チルトンの「All We Ever Got From Them Was Pain」、ヴェルヴェット・アンダーグランドの追っかけだったジョナサン・リッチマン率いるモダン・ラヴァーズ出身のメンバーであるジェリー・ハリソンが在籍するトーキング・ヘッズ「This Must Be The Place (Naive Melody)」などをセレクトし、選曲のアクセントとしてルー・リード「Satellite Of Love 2004 (Dab Hands Retouch Edit)」やデヴィッド・ボウイ「Golden Years (Anthony Valdez KCRW Remix)」などのリミックス作品を織り込んでみました。


    Dinner-time 日曜日22:00~24:00
    Cafe Apres-minuit 月曜日0:00~2:00

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山本勇樹 Yuuki Yamamoto
  • Bedouine
    『Bedouine』
  • 秋は一年の中でも最も大好きな季節で、とりわけ夏から秋に移り変わっていく時期は、何とも気持ちよく心も身体も十分に満たされるものがあります。選曲の方は、夏のグルーヴィーな仕様から、少し落ち着いたアコースティック・チューンを中心に揃え、いつもの通りとっておきのシンガー・ソングライターとサロン・ジャズを並べてみました。中でも、最近の新作でよく聴いているBedouineのデビュー・アルバムから「Mind's Eye」をエントリー。これがまるで70年代の西海岸のシンガー・ソングライターを彷彿させるようなヴィンテージ感あふれるサウンドが素晴らしく、マシュー・E.ホワイトと同じレーベル・メイトということで納得。その他、キャスリン・ウィリアムスやサム・アミドンもこの秋のへヴィー・プレイになりそうです。

    Lunch-time~Tea-time 月曜日12:00~16:00

    bar buenos aires
    Quiet Corner
    橋本徹の『Cafe Apres-midi』15周年対談・前編
    橋本徹の『Cafe Apres-midi』15周年対談・後編

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武田 誠 Makoto Takeda
  • Ethan Gruska
    『Slowmotionary』
  • 今年の春にリリースされていて、収録曲はすでに「usen for Cafe Apres-midi」での選曲に使用していたのですが、やはりこれからの寒くなっていく季節にこそしっくりとくるアルバムということで、遅ればせながらピックアップ。AOR好きにはそのファミリー・ネームから想像のつくとおり、あのジェイ・グルスカの息子、さらに言えば母方の祖父である映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズの孫ということにもなるイーサン・グルスカ。姉弟デュオ、The Belle Brigadeを経ての初ソロとなる本作は、映像的とも言えるアンビエンスによってとらえられたピアノ中心の極めてシンプルなアンサンブルが、ランディー・ニューマン~ニルソンの系譜をたどるようなメロディー・メイカーとしての秀逸なセンスとインティメイトな歌声を美しく浮かび上がらせます。それは、アメリカン・ゴシックな古い洋館の一室に射しこむ柔らかな陽光がつくりだす影の中に、どこか別の世界へとつながる扉が静かに開かれているかのような歌、年間ベスト級、ということで。

    Lunch-time~Tea-time 火曜日12:00~16:00

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waltzanova
  • Charles Lloyd New Quartet
    『Passin’ Turu』
  • 自分の選曲を改めて分析すると、やはり「FMっぽさ」というのがキーワードになるのではないかと思います。どことなく耳触りのいい曲やライトなフィーリングの曲を好むという感覚が僕にはあるんですよね。なので、HR/HMやディープ・ソウルといった方向には全くと言っていいほど興味を惹かれたことはありません(中学生くらいの頃に多くの男の子が通る、ハード・ロックやパンク体験みたいなものもないんですよね。うーむ)。その嗜好がわかりやすい形で表れていたのが、最初期のフリー・ソウルへの反応だと思います。最初のコンピレイション4枚は、のちに一般的になるフリー・ソウルのイメージからすると、リスニング寄りの曲も多く収録されていました。20歳前だった当時、井出靖さんがやっていた『Mellow Vibes』というコンピレイション・シリーズがあるんですが、それとかなり近似性があるという感じで聴いていたのを今でも思い出します。『Mellow Vibes』のあるディスクの解説はソロになったばかりの小沢健二が書いていて、これもまた時代だなぁとしみじみしてしまいます。その頃はJ-WAVEの「TOKIO HOT 100」や、山下達郎や田島貴男がやっていた番組の選曲も熱心に聴いていました。
    さて、そんな昔語りはさておき、今回のセレクションはそんなFM感を2017年的にアップデイトするような意識で組んでみました。前クールに続き新譜も充実していて、テラス・マーティン、モッキー、リチャード・スペイヴン、トレヴァー・ローレンス・ジュニア、ルス・コレヴァなどなど、どれも素晴らしく、それぞれかなり愛聴しています。また、買ってはいたもののあまりよく聴いていなかった音盤をしっかりと聴いて、そこで見出したナイス・チューンも織り交ぜてみました。そんな中、今回の一枚として選んだのは、チャールズ・ロイド・ニュー・カルテットのライヴ盤です。録音自体は昨年のものですが、彼の2000年代以降の名作に通じる感覚が息づいていて、最近は夜眠るときにこれをエンドレスで聴いています。それにまつわるちょっと不思議なエピソードもあるのですが、それはまたの機会に(果たしてあるんですかね?)。静かな真夜中だけでなく、センティメンタルな黄昏どきにも似合いそうな「How Can I Tell You」は、僕にとってとても大切な一曲になりました。

    Lunch-time~Tea-time 水曜日12:00~16:00

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