HOME / Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew (2017年7月10日~8月27日)

Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew

  • 2017 Summer Selection(7月10日~8月27日)

橋本徹(SUBURBIA)を始めとする
「usen for Cafe Apres-midi」の選曲家17人が
それぞれのセレクトした音楽への思いを綴る
「Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew」
詳しい放送内容はこちら

D-03usen for Cafe Apres-midi

作曲家


橋本 徹(「usen for Cafe Apres-midi」プロデューサー)
Toru Hashimoto
  • V.A.
    『Good Mellows For Beautiful Lights』
  • Chris Coco
    『My Favourite Place(Before Sunset)』
  • V.A.
    『Free Soul. the classic of Leon Ware & His Works』
  • Calvin Harris
    『Funk Wav Bounces Vol.1』
  • SZA
    『Ctrl』
  • Eva Celia
    『And So It Begins』
  • Richard Spaven
    『The Self』
  • Terrace Martin Presents The Pollyseeds
    『Sounds Of Crenshaw Vol.1』
  • V.A.
    『The Passion Of Charlie Parker』
  • Puma Blue
    『Swum Baby』
  • Mocky
    『How To Hit What And How Hard(The Moxtape Vol.4)』
  • Lisa Knapp
    『Till April Is Dead - A Garland Of May』
  • Daudi Matsiko
    『An Introduction To Failure』
  • Gemma Humet
    『Encara』
  • Judit Neddermann
    『Tot El Que He Vist』
  • Alex Cuba
    『Los Unico Constante』
  • Vanessa Moreno
    『Em Movimento』
  • Leandro Maseroni
    『Circulos Abiertos』
  • CCI KIU
    『Permiso Para Ser Yo』
  • 夏の到来を祝福するような気分で、今回もメロウ&グルーヴィーで心地よい楽曲を中心に、計34時間分を新たに選曲した。
    金・土・日のトワイライトタイムの特集は、7/19リリースの僕のニュー・コンピと連動して“Good Mellows For Beautiful Lights”。「美しい光」をテーマに、夏の夕暮れに聴きたい珠玉のメロウ・バレアリカ~チルアウト・アンビエント~サンセット・グルーヴ~ファンタスティック・ハウス~ジャジー・ブレイクス~アーバン・ビートダウンを連ねた、至福のメロウ・チルアウト・セレクション。7/5にやはりSuburbia Recordsからリリースされた、地中海イビザ島の伝説的なサンセット・スポットCafe Del MarやCafe Mamboの歴代レジデントDJとして活躍し、バレアリック・シーンを牽引する英国のリヴィング・レジェンド、クリス・ココの最新アルバム『My Favourite Place(Before Sunset)』からもセレクトしているので、ぜひじっくりと楽しんでいただけたらと思う。
    サマー・セレクションに相応しく、ついに7/12にリリースされるミスター・メロウネスことレオン・ウェアの偉大な功績を讃える追悼コンピ、『Free Soul. the classic of Leon Ware & His Works』に収録されたアーバン&センシュアルな名作群も、オリジナルからカヴァー/フィーチャリング/プロデュース・ワークまで随所にちりばめているが、今クールもニュー・アライヴァルが充実している。この夏を代表する一枚を挙げるなら、僕も正直その気持ちよさに驚いてしまったカルヴィン・ハリス、ということになるだろう。脱EDM(そして豪華ゲスト客演)、という以上の素晴らしいアルバム。リル・ヨッティーやヴィンス・ステイプルズの新作が出たヒップホップは(Jay-Zは間に合わず)、ジャクソン・ファイヴをナイス・サンプリングしたDJ・キャレド×チャンス・ザ・ラッパー「I Love You So Much」と、フランク・オーシャンやスティーヴ・レイシーも参加したタイラー・ザ・クリエイター「911/Mr. Lonely」が、曲単位で超フェイヴァリット。ジャジー&メロウ・ビーツ隆盛期に日本でも注目されたドイツ×デンマークのアンダーグラウンド・ヒップホップ・デュオJR & PH7が、ニュージャージーのトリオSt. Joe Louisとのコラボ盤でフォーリン・エクスチェンジ人脈のフォンテ&タミーシャ・ワデンを迎えた「Invitation」あたりが続く感じか。
    歌ものではやはり、TDEから登場した女性シンガーSZA(ファレルやケンドリック・ラマーの起用も効いている)。アリーヤを思わせる「Forcus」や彼女の「Come Over」(大好き)をサンプリングした「Your Way」で気になっていたH.E.R.(その正体はGabi Wilsonとのこと)のセカンドEPもナイス・メロウ。2016年作のインドネシアR&Bながら初めて聴いたEva Celiaの『And So It Begins』もとてもよかった。トップ・プロデューサーMike Cityの『The Feel Good Agenda Vol.1』にはドゥウェレ/カール・トーマス/レイラ・ハサウェイらが参加。ゴスペル×ギター弾き語り×ヒップホップ・ビートという感じのMali Music「Cryin’」、ストークリーのロバート・グラスパーやエステルとの共演も推そう。
    ジャズでは、4ヒーロー/シネマティック・オーケストラ/フライング・ロータス/ホセ・ジェイムスなどを支えてきた天才ドラマー、リチャード・スペイヴンの『The Self』がキャリア最高作。ファラオ・サンダースがマッコイ・タイナーに捧げたスピリチュアル・ジャズ「Greeting To Saud」を始め、フォーテックやキング・ブリットをカヴァーするあたり、クラブ・ジャズ~ブロークンビーツを経てきた彼らしい。ジョーダン・ラカイ/クリス・バワーズ/スチュアート・マッカラム/ジェイムスズー/クリーヴランド・ワトキスとフィーチャリング・メンバーも僕好みのアーティストばかり。昨年のジェフ・パーカー『The New Breed』が好盤だったInternational Anthemから届いたボトル・トゥリー『Bottle Tree』は、サン・ラやスティーヴィー・ワンダーそれにドン・チェリーやアート・アンサンブル・オブ・シカゴからオス・ノーヴォス・バイアーノスまでが引き合いに出される、コズミック・アヴァン・ジャズ×フューチャー・ソウルという感じ。メロウ・マッドネスに仕上がったテラス・マーティン(これもかなり僕好み)やクリスチャン・スコットの新譜も好内容だったし、イシス・ヒラルドと共演していたカナダのトランペット奏者サイモン・ミラード(エンマ・フランクによるヴォイシングがイシス・ヒラルドを連想させる)や、アヴィシャイ・コーエン・トリオを敬愛しているというイギリスのビート・メイカー/プロデューサーであるアルファ・ミストのミステリアス&オリエンタルな雰囲気にも惹かれたが、出色のチャーリー・パーカー・トリビュート盤『The Passion Of Charlie Parker』にも触れないわけにはいかない。マデリン・ペルー/グレゴリー・ポーター/メロディー・ガルドーら歌手たちの客演も光るが、ダニー・マッキャスリンのプレイにも注目だ。
    ヴォーカルでは、ジェシ・フィッシャーがプロデュースした女性歌手ブレンダ・ニコル・モーラーのジャジー&オーガニックな日本独自企画CD『Brand New Heart』に好感を抱いた。やはり彼のプロデュースによりグレッチェン・パーラトが歌ったキャロル・キング「You’ve Got A Friend」の名カヴァー(マイ・コンピ『Seaside FM 80.4』と「usen for Cafe Apres-midi」15周年記念盤『Music City Lovers』に収録)が好きなら、オープニングの流れから間違いなしで、可憐な歌声とメロウなエレピに快く身を委ねられる。グラジーナ・アウグスチクによるニック・ドレイク・カヴァー集なども見逃せないが(The Unthanksによるモリー・ドレイク・カヴァー集も)、男性シンガーで特に推薦したいのが、Puma BlueのデビューEP『Swum Baby』。収録曲の「Want Me」を初めて聴いたとき、僕はチェット・ベイカーやライアン・ドライヴァー・クインテット、そしてニック・ドレイクを想像せずにいられなかった。
    フォーキーなシンガー・ソングライターやインディー系のポップ・クリエイターにも好作が揃っている。「usen for Cafe Apres-midi」ではお馴染みのモッキーやサム・アミドン、ジェイムス・ヴィンセント・マクモロウやスフィアン・スティーヴンス(今回はブライス・デスナー/ニコ・ミューリー/ジェイムス・マカリスターとのコラボ・プロジェクト=プラネタリウム)といった顔ぶれ。モッキーとも比較されるニュー・フェイスBastien Keb、避暑地のアコースティックという趣きで気だるくも清々しいAbram Shookもいいが、とりわけ推したいのはLisa KnappとDaudi Matsiko。バンドではフリート・フォクシーズがこれまでで最も好印象だった。
    最近ファンが俄かに増えていると感じるスペインのカタルーニャからは、シルヴィア・ペレス・クルースと並んで代表的な女性シンガーとして人気の高いジェンマ・ウメットのセカンド・アルバム『Encara』が到着。印象的な声の魅力、ピアノやパーカッションに木管もまじえた柔らかなアンサンブルが期待に違わぬ一枚だ。カタルーニャ屈指の名盤だと思う、ジュディット・ネッデルマンのファースト(祝リプレス)&セカンドからも、この機会にお気に入りをエントリーしているので、ぜひ聴いていただけたら嬉しい。ジェンマ・ウメットとも親交の深い名ギタリスト、パウ・フィゲレスも活躍していて、「usen for Cafe Apres-midi」の選曲にはジャスト・ストライクな女性歌手だ(例えばブラジルのジョイスのように)。
    ラテン・アメリカでは、やはり「usen for Cafe Apres-midi」の常連と言っていいだろうキューバのAlex Cuba最新盤が、ひたすらに気持ちいい。ブラジルでは、ヴァネッサ・モレーノがソロ名義で発表した『Em Movimento』が(プロデュースがフィ・マロスティカだからなのか)予想以上に最高だった。そしてヴァネッサ・モレーノをサンパウロのアニー・ロスとするなら、ブロッサム・ディアリーという感じなのがバルバラ・ホドリクス。人気のマルー・マガリャエスもしめきりぎりぎりに間に合い、アルトゥール・ヴェロカイらによるアレンジに彩られた歌が胸に沁みるアイルトン・モンタロヨスや、ブラジリアのジャズ・バンドながら冒頭の「Ar De Outro Lugar」からミナスを思わせレディオヘッドの影もよぎるA Engrenagemも要チェック。カシンも健在、トニーニョ・オルタを思わせるダニエル・コンチ、ヴィトール・マルチンスの息子ガブリエル・マルチンスの『Margulho』もイヴァン・リンスがゲスト参加したリラックスできる好盤。ブラジリアン・ジャズでは、ECM~室内楽~ピアノ・トリオ好きに薦めたいヂオゴ・モンソのルイス・エサ・トリビュートを。ミナス勢では、トゥーリオ・モウラォンによるロー&マルシオ・ボルジェス(クルビ・ダ・エスキーナ)作品集や、来日も果たしたジェニフェル・ソウザのライヴEP。
    アルゼンチンなら、カルロス・アギーレ~シャグラダ・メドラ愛好家は聴き逃せない、繊細でたおやかなアンサンブルに滋味深いヴォイスのネオ・フォルクローレ、レアンドロ・マセローニの『Circulos Abiertos』をレコメンド。ラストの「Punto Final」ではメルセデス・ボーレルのスキャットも美しい。さらにルベーン・ブラデスからレニーニまでをアコースティック・カヴァーしたガブリエラ・フェルナンデス、ジャズ~室内楽的なモダン・フォルクローレの新星アンドレス・マリーノ&ルシア・ボッフォ、来日公演も話題を呼んだオーガニックSSWのフリアン・モウリン、スピネッタもカヴァーしているインディー・ジャズで新たな潮流を感じさせるトマス・ヴェラスケスの3管セクステット、やはりインディーながらエレクトロニック・ブギーの注目株デ・ラ・リヴェラ。そして2015年作ながら冒頭の「Overtura」から素晴らしすぎるCCI KIU(才気あふれる女性マルチ・インストゥルメンタル奏者セシリア・キローガ)のデビュー盤からも何曲か選んだ。
    他にも、アフロ・ジャズやダブの要素も感じられる南アフリカのソウルフルな男性シンガー・ソングライターBongeziwe Mabandla、スウィンドルやホセ・ジェイムスも参加したアーバン・ドラムンベースの大作となったゴールディー、チルウェイヴからひと皮むけ新たなステップが結実したトロ・イ・モワとウォッシュト・アウト、そして我らがコーネリアスまで、多彩な選曲のサマー・セレクションになっているので、ぜひ素晴らしい音楽とともに素敵な夏をおすごしください。

    Dinner-time 土曜日22:00~24:00
    Cafe Apres-minuit 日曜日0:00~10:00
    Brunch-time 月曜日10:00~12:00
    Brunch-time 火曜日10:00~12:00
    Brunch-time 水曜日10:00~12:00
    Brunch-time 木曜日10:00~12:00
    特集 Good Mellows For Beautiful Lights 金曜日16:00~18:00
    特集 Good Mellows For Beautiful Lights 土曜日16:00~18:00
    特集 Good Mellows For Beautiful Lights 日曜日16:00~18:00

    カフェ・アプレミディWebsite
    橋本徹(SUBURBIA)選曲の近作コンピCDと橋本徹・編集の単行本
    "Free Soul, Free Mind"で、音楽を聴き続けていきたい。(dacapo)
    いつかかけがえのない記憶になる、心を揺さぶる大切な音楽。(dacapo)
    連載コラム【音楽のある風景】(UNITED ARROWS)
    橋本徹の『Haven't We Met?~Music From Memory』全曲解説(HMV)
    橋本徹の『Free Soul~2010s Urban-Mellow Supreme』座談会(HMV)
    橋本徹の『Good Mellows For Seaside Weekend』対談(HMV)
    橋本徹の『Free Soul~2010s Urban-Jazz』座談会(HMV)
    橋本徹の『Good Mellows For Sunset Feeling』対談(HMV)
    橋本徹の『Cafe Apres-midi』15周年対談・前編(HMV)
    橋本徹の『Cafe Apres-midi』15周年対談・後編(HMV)
    橋本徹の『カフェ・アプレミディ オランジュ』全曲解説(HMV)
    橋本徹の『Good Mellows For Moonlight Rendezvous』対談(HMV)
    橋本徹の“Good Mellows”トークショウ(HMV)
    橋本徹の“Good Mellows”トークショウ(diskunion)
    橋本徹の『Ultimate Free Soul 90s』座談会(UNIVERSAL)
    橋本徹の“Good Mellows”ロング・インタヴュー(Real Sound)
    『Another Selection of Music City Lovers』橋本徹インタヴュー(USEN)
    橋本徹の“Suburbia”~“Free Soul”~“Cafe Apres-midi”~“Good Mellows”インタヴュー(Test Pressing)
    橋本徹の『Free Soul~2010s Urban-Jam』座談会(UNIVERSAL)
    橋本徹の“NEW YORK STORY”インタヴュー(BARNEYS NEW YORK)
    橋本徹の“Good Mellows”トークショウ/DJパーティー(diskunion) 

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本多義明(「usen for Cafe Apres-midi」ディレクター) 
Yoshiaki Honda
  • Mocky
    『How To Hit What And How Hard(The Moxtape Vol.4)』
  • Fleet Foxes
    『Crack-Up』
  • Alberto Wolf
    『Primitivo』
  • サマー・セレクションの選曲にとりかかり始めてから、最初の頃は少しだけ停滞気味だった音楽のリリース状況も、夏が近づくにつれ加速して、注目のリリースが続いている。
    Mockyの「The Moxtape」シリーズの第4弾は日本先行発売。フィジカルのリリースは全世界で日本のみだそうだ。内容はMockyらしい唯一無二のサウンドが楽しめる傑作で、ソウルフルでファンキーでフォーキーな味のある曲が並ぶ。文句なし。1曲目からFree Soulファンが歓喜しそうで、DJならレコードで手に入れたいだろう。ほんとにかっこいい。
    USインディーの至宝と称されるFleet Foxesの6年ぶりとなるアルバム『Crack-Up』も言わずと知れた素晴らしさ。フォーキーで牧歌的でありながら壮大で風が吹き抜けるような曲たちは、暑い盛夏にも映えそうだ。正直なところ、このチャンネルでは今までそれほどFleet Foxesの曲を選んでこなかったが、今作からは「Cassius,-」はじめ何曲か選んだ。
    初めて知ったAlberto WolfというウルグアイのSSWにも驚いた。アルバム『Primitivo』の商品レヴューには「同郷エドゥアルド・マテオにも通ずる独特の憂いを帯びたスタイルで人気のあるウルグアイのSSW」とあったので気になって聴いてみると、自分には懐かしいような新しいような特有の空気のあるフォーキー作品だった。なんでも1993年にカセットのみでリリースされていた作品が、アルゼンチンのレーベルLos Anos Luz Discosから単体CD化となったアルバムだそう。ジャケットに写る原始人のような格好をした人物は本人なのだろうか? 面白いジェケ写で手に取る人を選びそうだが(笑)、内容はほんとうにオススメしたい好アルバムだ。
    「usen for Cafe Apres-midi」はさまざまなジャンルの音楽を丁寧に並べてお届けしているチャンネルで、古い名曲たちだけでなく新しい曲もかなり選んでいるので、選曲しているほうも毎回楽しんでいるし、聴いてくれているリスナーの方々もかなり楽しんでくれているんじゃないかな……と思っている。2017 Summer Selectionもぜひぜひ、じっくりと楽しんでください。

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中村智昭 Tomoaki Nakamura
  • Arthur Verocai
    『Encore』 (LP)

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添田和幸 Kazuyuki Soeta
  • Le Flex
    『Save Room For Dessert』
  • 毎年心待ちにしているサマー・セレクション。夏の刻々と移り変わる景色を思い描いて、丁寧に時間軸に沿って選曲しました。その中から今回のセレクションで4曲ピックしたロンドンのシンガー/マルチ・プレイヤーのLe Flexをご紹介します。昨年のアルバム『Dancefoor Suite』ではきらめく80sシンセ・ポップ全開のサマー・チューン「Ete」を愛聴しましたが、春にリリースされたEP『Save Room For Dessert』に収録された「On The Weekend」はそれ以上に気に入っています。心地よい風で火照った身体をゆっくりとクールダウンさせるバレアリック・フィールな一曲。80sポップス~AORファンもぜひチェックしてみてください。

    Dinner-time 火曜日18:00~24:00
    Cafe Apres-minuit 水曜日0:00~2:00

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中上修作 Shusaku Nakagami
  • Ozan Musluoglu
    『My Best Friends Are Vocalists』
  • トルコのベーシスト、オザン・ムスルオウルの4作目のリーダー作。前作は同じトルコ出身の12人のピアニストを呼び寄せ、トルコの「ピアノ・トリオのショウケース」的なアルバムを制作してくれたが、今回はタイトル通り曲ごとに違うヴォーカリストをフィーチャー。派手ではないが馥郁たる香ばしさを感じるコントラバスの下地に、欧州ジャズの洗練とブラック・ミュージックの粘りがプラスされた、かなり楽しめるアルバムに仕上がっている。以前にも書いたが、「伝統」にしがみつく音楽家は「伝統」によって殺される。伝統の骨子を大事にしながらも、現代的な手法でジャズを「伝承」してゆかねばならない。その意味でオザンの諸作には頼もしさが感じられるし、またジャズという音楽の魅力を垣間見せてくれているのだと思う。

    Dinner-time 水曜日18:00~24:00
    Cafe Apres-minuit 木曜日0:00~2:00

    古美術 中上

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高木慶太 Keita Takagi
  • Henri Salvador
    『Chambre Avec Vue』
  • 陽射しと湿度がある一定以上になったらコットン素材は着ていられない。だから夏の間はもっぱら麻とともに過ごすことになる。梅雨入り前に新調したリネンシャツは着込むほどに肌に馴染み、盛夏を迎える頃にクタっと柔らかな風合いを帯びる。こうした変化を味わえるのもこの季節ならでは。お気に入りのリネンワードローブとそれにふさわしい音楽さえあれば、リゾートとは無縁の夏さえも十分に愉しい。

    Dinner-time 木曜日18:00~24:00
    Cafe Apres-minuit 金曜日0:00~2:00

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FAT MASA
  • Jorge Vercillo
    『Vida E Arte』
  • ブラジリアンAORの最高峰と言うべき素晴らしい清涼感あふれる「Pra Valer」。完全にホワイトデニム・クラシック認定です(笑)。アルバム全体通しても内容が良いので、エジ・モッタのようにジョルジ・ヴェルシーロにもアナログ盤をリリースしてほしいですし、来日したらライヴもぜひ堪能したいです。

    Brunch-time 金曜日10:00~12:00

    JOYOUS JAZZ(FM NORTH WAVE)

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三谷昌平 Shohei Mitani
  • Niia
    『I』
  • 2017 Early Summer Selectionで橋本徹さんが紹介していたマサチューセッツ州ニーダム出身のピアニスト/シンガー・ソングライター、ナイア。デビュー作をライ/クアドロンで知られるデンマーク出身のロビン・ハンニバルがプロデュースを手掛けたことで、今、注目を浴びているアーティストの一人です。今回のSummer Selectionではシングルにもなった「Last Night In Los Feliz」、そしてボルティモア出身のDJ/プロデューサーJ.Robbとカナダ出身のビート・メイカーのThe Kountによる「Hurt You First」のジャジーなリミックスをピックアップさせていただきました。興味のある方はチェックしてみてください。

    Dinner-time 金曜日18:00~22:00

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渡辺裕介 Yusuke Watanabe
  • London Gramamr
    『Truth Is A Beautiful Thing』
  • Black Tape
    『Sleeper』
  • Hajik
    『Hajik』
  • 遂に出ました。ロンドン・グラマーの4年ぶり2枚目のアルバム『Truth Is A Beautiful Thing』。
    先行シングル「Big Picture」「Rooting For You」「Oh Woman Oh Man」も素晴らしかっただけに、アルバムに期待していました。デビュー時にもいろいろ書かせていただきましたが、今回も理想のアルバム。すでに何度もリピート。ヴォーカルのハンナ・リードの美しさをこえた太くてパワフルな歌声の心地よさ。ダン・ロスマンのきめ細かなスパイスの効いたギター・メロディー、そしてドット・メジャーの全体をゼロに演出する差し引きできる全インストゥルメンタル。僕の文章は暑苦しいですが、ロンドン・グラマーは10℃ぐらいで丁度いい。あとは目の前で演奏を何とか観たい。
    そんなロンドン・グラマーな日々の中、我がお店 STEREO COFFEEにて流れていた素晴らしい心地よい音楽を。九州・鹿児島で活躍しているバンドBlack Tape。ヴォーカル/ピアノ/ベースのみのドラムレス。素晴らしい。以前は打ち込みサウンドだったらしいのですが、長いキャリアでたどり着いた形がこの3人だそうで。しかしながら、音の抜き差しが心地よく、ドラムレスなのにとてもグルーヴィー。素晴らしいゼロ・ミュージック。まだまだ流通状況は、イヴェントやSTEREO COFFEEでの扱いしかないらしいのですが、何とか広く流通できるようにしたいバンドです。
    この夏もいろいろなミュージシャンの新作を選曲しましたが、この2バンド以外ではやはりノルウェイのHajkのLPが全曲選曲に入れられるほど。日本の80sリヴァイヴァルやシティ・ポップ的なサウンドの次の音楽じゃないかと思います。といいながら家ではPink Floyd 『The Dark Side Of The Moon』を聴いていますけど。今年の夏も音楽を通じて素敵な出逢いがありますように。


    Dinner-time 金曜日22:00~24:00
    Cafe Apres-minuit 土曜日0:00~2:00

    ドリンクバー凡人会議(RKBラジオ)

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富永珠梨 Juri Tominaga
  • Alzo
    『Takin' So Long』
  • 結局、自分的にも納得のできる仕上がりにはなるのですが、夏の選曲は毎年とても難航します。好きな季節だからこそ、テンションの調整が難しく、うっかりすると「ちょいカイホー的!! テキーラッ!!」(スチャダラパー「サマージャム'95」より)気分で、ギランギランな選曲をしてしまいそうになるので注意が必要(私が担当している時間帯のサブタイトルが「しなやかで心躍るようなブランチタイムの選曲を」なので)。とはいえ毎年「冷静と情熱のあいだ」を行ったり来たりしながら、なんだかんだけっこう楽しんで選曲をしています。
    さて、今回夏のベストワンに選んだ一枚は、惜しくも2004年に急逝した伝説のシンガー・ソングライター、アルゾのセカンド・アルバム『Takin' So Long』です。ボブ・ドロウのプロデュース/アレンジで制作されていながら、なぜか未発表だった幻の傑作です。このアルバムは2004年、南青山にあった伝説のレコードショップ「パイド・パイパー・ハウス」の店長/オーナー、長門芳郎さん監修により『パイド・パイパー・デイズ』シリーズの一枚として世界初CD化されました。長門さんの愛と熱意に溢れた、ライナー・ノーツも本当に素晴らしいので、みなさまぜひ手に入れて読んでみてくださいね。今回、このアルバムの中から「Lover Man」を2017 Summer Slelectionの一曲としてセレクトしました。12弦ギターの瑞々しく叙情的な音色と、ゆったりと響くまろやかなパーカッション、憂いを帯びたアルゾの美しいファルセット・ヴォイス。真夏の木陰を吹き抜ける涼風のような、心透き通るアコースティック・サウンド。夏の選曲をするとき、毎回どうしてもこの「Lover Man」を入れたくなってしまいます。夏になると無性に聴きたくなる一曲。派手さは少ないけど、私の中では外すことのできない、サマー・アンセムのひとつです。

    Brunch-time 土曜日10:00~12:00

    Music City Lovers(mono森音)

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小林 恭 Takashi Kobayashi
  • Geotic
    『Perish Song』
  • Uyama Hiroto
    「magicnumber feat. Marter」
  • LAのビート・メイカー、Bathによるアンビエント・プロジェクトGeoticの新作を紹介します。もともとビートレスの2枚のアルバムは、NYの友人がマンハッタンで経営する鍼灸院「REST」の選曲を頼まれときにリストにも入れたことがあり、この上なく心地よくすぐに眠りに誘われます。そんな彼が作った新作はアンビエント・ダンス・ミュージックでそれがまた気持ちいいのです。Spring Selectionで紹介した『Actually Smiling』に続き、今回は『Perish Song』を選びました。4つ打ちのビートにからむ透明感のある音数の少なめなピアノに、切なくさりげなく響く音のような歌声が、どこまでも心地いい空間に連れていってくれます。
    もう一枚はいつも紹介しているUyama Hirotoのニュー・シングル「magicnumber feat. Marter」。宇山寛人のサウンドの心地よさはもちろんのこと、Marterのヴォーカルがからみメロウで切なく美しい素晴らしい出来なので、ぜひ聴いてみてください。

    Dinner-time 土曜日18:00~22:00

    設計事務所 ima(イマ)

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ヒロチカーノ hirochikano
  • Teen Daze
    『Waves』
  • Anders Boson
    『Don't Let Me Go』
  • 今年の夏選曲は、ギターのカッティングが夏感あふれる冒頭のMesita「William Cannon」、ラストを飾るTeen Dazeの「Waves」からエンディングのインタールードに使ったViequesの「Southern Shores」が象徴するように、よりジャンルレスにミクスチャーされ続ける進化系インディー・ミュージックの原石を集めて、これまでにないアグレッシヴな選曲に仕上がりました。そんな中で逆に唯一コンサヴァティヴなナンバーとして紹介したいのが、夏になると聴きたくなるSadeの中でも一番好きな曲「Love Is Stronger Than Pride」の好カヴァーで新たなサプライズを感じさせてくれたAnders Boson。ブランチタイム選曲に移ってからはこういうSalon Jazz的な曲を久しく選んでいなかったけれど、こういう曲をスパイスとして1曲はさむだけで、選曲の色が保たれますよね。そしてその後に続くJoya Mooiのヴォーカルが素晴らしいAnthony Valadezの「Looking Backwards」や、Moonchildの「Be Free」への流れもお気に入りです。

    Brunch-time 日曜日10:00~12:00

    『Music City Lovers ~ Soundtracks For Comfortable Life』リリース。
    17人の選曲家の“今”が聴こえる至福の18曲(dacapo)

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吉本 宏 Hiroshi Yoshimoto
  • Henri Salvador
    『Ma Chere Et Tendre』
  • アンリ・サルヴァドールの最後の来日公演を観たのは2007年だった。90歳になる彼は全身真っ白なスーツに白いパナマ帽をかぶりとても粋な出で立ちで舞台に立った。あのまろやかな歌声が会場を温かな空気で包みこむ。「喉をうるおさないと」と彼はピアノの上に置かれた赤ワインのグラスに口をつけた。それから半年後、彼は雲の上の人となる。7月18日は生誕100周年。夏が来ると彼の歌が無性に聴きたくなる。

    Dinner-time 日曜日18:00~22:00

    bar buenos aires
    salon de resonance
    TOTOSK KITCHEN(dacapo)

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高橋孝治 Koji Takahashi
  • Parekh & Singh
    『Ocean』
  • Munro Fox
    『Last Chance Radio』
  • Arborist
    『Home Burial』
  • Julia Holter
    『In The Same Room』
  • Feist
    『Pleasure』
  • Joan As Police Woman & Benjamin Lazar Davis
    「Let It Be You」
  • Nite Jewel
    『Real High』
  • Papooz
    『Green Juice』
  • L'Imperatrice
    「Sonate Pacifiqu」
  • The Beach Boys
    『Made In California』
  • The General Store
    『Mountain Rescue』
  • Chewy Marble
    『Modulations』
  • The Nines
    『Wonderworld Of Colourful』
  • Peter Lacey
    『Beam!』
  • Richard Snow
    『Tuesday Music』
  • Tan Sleeve
    「Tan Sleeve」
  • インド人もビックリ(笑)! 今回のディナータイム選曲はインドのコルカタという街から登場した男性2人組、Parekh & Singhの柔らかなメロディーが爽やかな風のように舞う「Newbury St.」からスタートしてみました。彼らについて「usen for Cafe Apres-midi」ディレクターの本多くんとメールのやりとりをしていたときに、インドには通常の「ドレミファソラシド」の音階の他に「ドレミファ#ソラシド」という音階や「ドレミ♭ファソラシ♭ド」など10種類ぐらいの音階があるということを教えてもらいました。本多くんいわく、彼らの繊細なポップス感覚にはその影響があるのではないか、という話で、彼らの奏でるマジカルでカラフルなメロディーを耳にすると、わたくしもその意見には同感です。また、彼らについてネットで調べていたら、彼らの「I Love You Baby, I Love You Doll」という作品のPVが映画『ムーンライズ・キングダム』や『グランド・ブダペスト・ホテル』などで知られるウェス・アンダーソンの作品みたいだという記事を見つけ、思わず膝を叩いてしまいました(笑)。そういえば『ダージリン急行』はインドが舞台だし、彼の映画にはインド人のクマール・パラーナが常連俳優として出演しているし、これは単なる偶然ですかね? 続いてロンドンを拠点として活動するMunro Foxが昨年リリースした、ソフトで優しいサウンドが清涼感をもたらすデビュー・シングル「William (I Feel Ordinary)」に繋げました。こちらのPVもParekh & Singhの作品同様に独特の世界観があり、興味のある方は一度ご覧になってみてください(正直おっさんにはわけのわからないセンスですが・笑)。そして「傷ついた樹木を治療する専門家」という意味を持つ北アイルランドの首府ベルファスト出身のArboristのデビュー・アルバム『Home Brurial』より、ゴー・ビトウィーンズを彷彿させる「A Man Of My Age」に繋げ、久しぶりに棚から取り出したHalの2004年のデビュー・アルバム『Hal』よりライトなボッサ・フィーリングが心地よい「Slow Down (You've Got A Friend)」や、2008年に唯一となるアルバム『There Were Wolves』を発表しているアクシデンタルの「Dream For Me」なども織り交ぜてミッドナイト・スペシャルの前半をセレクトしてみました。
    ディナータイム選曲後半は最近リリースされた女性アーティストの新譜から良質な作品を集めてセレクト。まずはジュリア・ホルターの昨年8月に行われたセッションをライヴ・レコーディングしてアルバム化した『In The Same Room』から、オリジナル・ヴァージョンより緊張感が増した「Silhouette」を選び、その硬質な響きを引き継ぐ作品としてファイストの6年ぶりとなるニュー・アルバム『Pleasure』から「The Wind」を選曲しました。ファイストの前作は『Metals』というタイトルでしたが、今回リリースされた『Pleasure』を聞いた最初の感想は、インダストリアル・ヘヴィ・メタルですね(笑)。これはロックン・ローラーとしてのファイストの気持ちの表れだと思うのですが、彼女の現在進行形のライヴがとても観たくなりました。クールな女性アーティストといえばJoan As Police Woman が Benjamin Lazar Davisと組んで昨年リリースしたアルバム『Let It Be You』からのタイトル曲も素晴らしく、彼女の音楽に対する攻めの姿勢が強烈に伝わってきます。このように良作が多い新譜の中で、ジュリア・ホルターとのユニット、Nite Jeweliaとしても活動するナイト・ジュエルが、先の5月に発表した80sアーバン・メロウな香り漂う新作『Real High』も、前述した作品に引けを取らない素晴らしい作品で、このアルバムからは「The Answer」と「Had To Let Me Go」をセレクトしてみました。そして夏の選曲ということでアルバムのジャケットも含めてトロピカルな雰囲気が満載なフランス人デュオ、パプーズのデビュー・アルバム『Green Juice』からは「Trampoline」とお茶目な軽いセクシーPVもキュートな「Ann Wants To Dance」を選び、このセレクションに爽やかなサマー・ブリーズを運び入れます。他にはニューオーリンズを拠点に活動するバンド、ハレイ・フォー・ザ・リフ・ラフがカヴァーしたロネッツの問答無用のポップス・クラシック「Be My Baby」や、ウィリアム・ディヴォーン「Be Thankful For What You Got」のフレーズを引用したL'Imperatriceの「Sonate Pacifiqu」などをセレクトしました。2014年にリリースされていたこのL'Imperatriceの作品を、この手の音楽にあまり詳しくない自分はつい最近知ってデジタル・ミュージックという形で購入したのですが、検索したDiscogsのサイトでこのヴァイナル盤が結構立派な金額で売られていたので、その筋では有名なレコードかもしれませんね。
    24時からのミッドナイト・スペシャルは夏の選曲ということで、過去にも数回お送りしているビーチ・ボーイズ・トリビュートを新たな素材を使って構成してみました。まずは2013年にリリースされたビーチ・ボーイズ50周年キャリア総括6CDボックス・セット『Made In California』に収録され、世のビーチ・ボーイズ・ファンの度肝を抜いた「Meant For You (Alternate Version)」をイントロにスタート。アルバム『Friends』収録のこれのオリジナル・ヴァージョンは40秒ほどでフェイド・アウトしてしまうのですが、なんとこのヴァージョンはフェイド・アウト後の今まで知られざるメロディーが聴けてしまうのですから驚きです。しかし残念なことにこの曲収録の『Made In California』ディスク3のトラック分割位置に不備があり、すべてのトラック冒頭に約2秒間の無音部分が発生してしまうのですが、これに対しUNIVERSALアメリカのカスタマー・センターに問い合わせると、後日修正されたCDを送ってくれるのでご心配なく。わたくしも問い合わせをしたらすごく丁寧な対応をしていただき、今回のセレクションもこの修正されたCDを使用しております。次に繋げたブルース・ジョンストン作の大名曲「Disney Girls (1957)」は、自分の長年の夢として(ブライアン・ウィルソンによる「Surf’s Up」のライヴ体験の夢は叶いました・笑)ブルース・ジョンストンが生で歌うライヴを経験してみたいんですよね。ビーチ・ボーイズがブライアンを含めたラインアップで2012年8月に来日した際に、各メンバーの代表曲を披露するパートがあると思ってこの作品が演奏されることを期待していたのですが、残念ながらその夢はかないませんでした(泣)。ビーチ・ボーイズの楽曲では他に「All This Is That」や「At My Window」といったアル・ジャーディンのソングライティング・センスが光る作品や、海賊盤では昔から有名な音源でしたが、1998年にアメリカでTV放送された同名のドキュメンタリーのサントラ盤として出たレア・トラック集『Endless Harmony Soundtrack』でやっと正式にリリースされた、サウンド・エンジニアであるステファン・デスパーによってミックスされた「Til I Die(Alternate Mix)」などをセレクト。このオルタネイト・ヴァージョンは以前このコメント欄でも触れたことがある、プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーが好きな曲を選んで編集した『Bobby Gillespie Presents Sunday Mornin' Comin' Down』にも収録されていましたね。そしてこのセレクションに今回収録したビーチ・ボーイズ・チルドレンたちの作品を一気にご紹介しますと、1972年以降のエルトン・ジョン黄金期を支えたギタリスト、デイヴィー・ジョンストンの息子であるタム・ジョンストンのプロジェクト、ジェネラル・ストアの「Surf’s Up」へのオマージュ曲「Nothing Can Come Between Us」や、元ワンダーミンツのBrian Kassan率いるチュウィー・マーブルの「Cross-Hatched World」、クリエイション・レーベルのアラン・マッギーが同レーベル崩壊後に設立したレーベル、ポップトーンズよりリリースされたコズミック・ラフ・ライダーズの「Disney Girls」のスマイル・セッション的な「Morning Sun」、「Don’t Worry Baby」への憧れを素直に表現したジェイソン・バードの「Don't Mind」、XTCのビーチ・ボーイズ愛を継承するサウンドを放つナインズ「Ghost Town Sunday」、バス・ストップ・レーベルより2003年にリリースされた、ルックスがモテないオタク野郎全開なアンドリューが顔に似合わないスウィート・ヴォイスで(笑)ビーチ・ボーイズに想いを馳せた「He Can Fly」、そして昨年ひっそりと新作『New Way Lane』をリリースしていたロンドンのブライアン・ギャリ(勝手に命名)ことピーター・レイシーの2000年作『Beam!』より「Surf’s Up」と「Til I Die」を合わせたような「Dear Life」などで、ミッドナイト・スペシャル前半を構成しております。
    ミッドナイト・スペシャル後半はクリス・ホワイトやクリス・レインボウなどの有名ビーチ・ボーイズ・フォロワーの作品を織り交ぜつつ、ほぼ無名のアーティストながら素晴らしいビーチ・ボーイズ愛を表現しているフランク・チアンピ「Anyway」やリチャード・スノウ「And Then」などの作品を新たなスパイスとして取り入れてみました。そしてポップス・クラシックであるトレイドウィンズ「New York's A Lonely Town」へオマージュを捧げた「Life Must Goes On」がネオアコ界隈で人気のウォール・オブ・オーキッズのレーン・スタインバーグが、2001年にスティーヴ・バリーとユニットを組みタン・スリーヴ名義でリリースしたデビューEP『Tan Sleeve』より、こちらもビーチ・ボーイズ(&ポール・マッカートニー)愛にあふれた「Fall Love」をセレクトし、大トリとして大好きなビーチ・ボーイズの「Add Some Music To Your Day」をラストに配置してこのセレクションを締めてみました。最後にタイムリーにもビーチ・ボーイズ絡みの嬉しいニュースが飛び込んできたのでここでご紹介しますと、このセレクションの放送が始まる少し前の6月末に、ビーチ・ボーイズが1967年にリリースしたアルバム2タイトル、『Smiley Smile』と『Wild Honey』のレコーディング・セッションから未発表音源を収めたCD2枚組アルバム『1967 - Sunshine Tomorrow』がリリースされるそうです。ビーチ・ボーイズのセッション音源はいろいろと海賊盤含め手に入れてきましたが、この時期のセッション音源はあまり発掘されていなかったので、これは嬉しいプレゼントですね。

    Dinner-time 日曜日22:00~24:00
    Cafe Apres-minuit 月曜日0:00~2:00

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山本勇樹 Yuuki Yamamoto
  • Epic45
    『Slides』
  • 今年の5月で渋谷ヒカリエが5周年を迎えるということで、いくつかイヴェントの関連で、何日かずっと館内で仕事をしていました。色鮮やかな夏服や、雑貨、スウィーツが並ぶ中で、アプレミディ・チャンネルがBGMとして、心地よく空間に寄り添うように流れていたのが、あらためて印象的でした。やっぱり、実際に流れている現場に行くのはいいですね。という感じで、「自分も!」という、(静かに)気合をこめて今夏の選曲にとりかかりました。
    ひとつピックアップするとしたら冒頭に用意したエピック45。その名も「For Virginia Astley」という、僕も人生レヴェルで愛してやまないヴァージニア・アストレイに捧げた曲で、夏のけだるい午後にふさわしい音楽。いろんな空間の中で、穏やかに流れながら、無意識でもこの夏の個人的体験のきっかけになれば嬉しいですね。

    Lunch-time~Tea-time 月曜日12:00~16:00

    bar buenos aires
    Quiet Corner
    橋本徹の『Cafe Apres-midi』15周年対談・前編
    橋本徹の『Cafe Apres-midi』15周年対談・後編

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武田 誠 Makoto Takeda
  • Nightlands
    『I Can Feel The Night Around Me』
  • 去年の夏はどんなことを書いていたか何げにコメントを見返してみたら、都バスの一日乗車券を使ってあてのない旅に出る、というような話を綴っていました。あのときはこれからのさらなる夏の楽しみを期待していたわけですが、案の定それ以上に夏休みらしい出来事はおとずれず、夏は静かに過ぎ去っていました……。
    夏は、ふだん会えない友人たちのことをなんとなく思い出してしまう季節。彼や彼女たちならきっと好きになってくれるかな、と考えながら、最近のお気に入りの曲ばかりをミックステープにして、暑中見舞いを贈るつもりで今年のSummer Selectionは連ねてみました。
    中でも、あのカート・ヴァイルも在籍していたウォー・オン・ドラッグスのベーシストでもあるデイヴ・ハートレイのソロ・プロジェクト、Nightlandsの新作は、ビーチ・ボーイズ『フレンズ』と佐藤博『This Boy』(海外でも知られているのですね)を引き合いに語られる曲もあるように、夜のイメージと親和性のありそうなアルバム・タイトルではあるものの、平日午後の時間帯にも相応しい甘美で心地よいまどろみに包まれるデイドリーム感さえ漂う傑作でした。

    Lunch-time~Tea-time 火曜日12:00~16:00

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waltzanova
  • Al Sunny
    『Time To Decide』
  • Splendor
    『Splendor』
  • サマー・セレクションは、夏休みを前にしたときのような気分で毎年選曲しています。旅は準備をしている最中(あるいは出発する瞬間)が一番楽しい、という説がありますが、それに似たような感覚と言うとわかっていただけるでしょうか。その意味で、毎年わりと憧れが先走った選曲になってしまっているのではないかと思うのですが……(汗)。今期は新譜の充実もあり、アーバン・メロウ度数高めのセレクションになっているかと思います。
    今回ご紹介するアル・サニーの『Time To Decide』は、ジャケットの書体も含めて確信犯的なAORリヴァイヴァル作品。70年代後半~80年代初頭の発掘盤と言われたら信じてしまいそうな、爽やかなブリージン・チューンやちょっとディスコ風味の入った曲など、好ナンバーを聴かせてくれます。ネッド・ドヒニー「Get It Up For Love」のカヴァーを今回はピックアップしましたが、アルバム全体を通してナイスな出来映えなので、オススメです。
    そして、自分のコレクションを聴き直して、今の感覚にフィットするものを発見するという「自分内ディスカヴァリー」も楽しみなのですが、今回バッチリとハマったのは、EW&Fのフィリップ・ベイリーがプロデュースしたグループ、スプレンダーのアルバム。デニース・ウィリアムス「Free」の姉妹曲のような、黄昏どきに溶けていくようなゆったりグルーヴのメロウ・チューン「Splendorland」は、最初期のフリー・ソウル・コンピレイション『Free Soul Lovers』にも収録されていましたよね。海辺からの風が吹いてきそうなモダン・ダンサー「Special Lady」が気分だったので、こちらもチョイスしてしまいました。

    Lunch-time~Tea-time 水曜日12:00~16:00

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Supervised by Toru Hashimoto for Suburbia Factory