9月28日、惜しまれつつも最終回を迎えた「あまちゃん」は、老若男女に愛され、
日本中に“あまちゃんブーム”を巻き起こしました。物語はもちろんのことですが、
劇中に登場する音楽も話題に。早速、USENではあまちゃん特集を放送します!
放送を記念して、5人のあまちゃんフリークにその魅力を存分に語ってもらいました。
音楽を聴きながら「あまちゃん」の余韻にどっぷり浸かってみるのはいかが?
3タイプの番組を24時間放送!!
・『あまちゃん』サウンドトラックの中から厳選してお届け。
・『春子の部屋~あまちゃん 80’s HITS~』の楽曲を放送
・ 80年代アイドルの楽曲をたっぷりと!
放送期間:2013年10月1日~10月31日
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峰子「この座談会がupされる頃には『あまちゃん』は最終回を迎えているわけですけれども、みなさんの“あまちゃん愛”を改めて語っていただく場を作ってみました! では早速語り合いましょう!」
タカP「まずはね、『あまちゃん』の良さって、やっぱり話のテンポ、キャラクター、宮藤官九郎さんの脚本だと思うの [※1] 。視聴者を全く飽きさせないのよね。あと、クドカンがお得意とする、小ネタとかオマージュとかパロディとかが存分に散りばめられてるのもさすがよね。この間さ、地震の後にアキちゃんがコンビニで雑誌を買ったシーン。あの雑誌って完全に『SPA』のパロディだったわよね(笑)」
美香子「そういう小さな発見も楽しいんですよね」
テツ「物語もいいけど、『あまちゃん』のオープニング曲もいいよね? 歌詞はないんだけど、あのゴチャゴチャしてる感じ。なんかおもちゃ箱をひっくり返したような。ズンチャズンチャズンチャズンチャ♪って。聴いていると外に飛び出して駆け足したくなっちゃう。音楽を作っているのは大友良英さん [※2] なんだけど、『あまちゃん』に出てくるすべての曲が躍動感に満ちているよね」
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[※1] もう一言!
視聴者を置き去りにする(笑)
byテツ「どんどんどんどん話が進んで行って、停滞しない。視聴者を置き去りにしてしまうくらいで、分かる人だけ分かればいいという潔さがある!」
[※2] もう一言!音楽を担当している大友良英さんがすごい! byみほ
「録画で何話かまとめて見ていても、オープニングは絶対に飛ばせないですもん。何度も見ちゃうんですよね。なんかお祭りみたいでワクワクしちゃう。曲を作った大友良英さんってジャズ系ばかりを作る人だと思っていたのに、こんなポップな曲も作るんだって驚きました。“大友良英&あまちゃんビッグバンド”を結成して全国各地で公演しているみたいなので、私もぜひ一度行ってみたいですね」
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峰子「確かにオープニング曲は元気になりますよね~。じゃあ、キャラクターで印象に残っているのは?」
タカP「夏ばっぱ(宮本信子)。もう、彼女はあそこの町のゴットマザーみたいな感じよ。あと、荒川良々の副駅長役は“目撃者”だよね(笑)。アキちゃんが東京から帰ってきたときにも、最初に目撃するのは副駅長。駅長の大吉さん [※3] も好きよ~。他には前髪クネ男(勝地 涼)とか、正宗の愛人役の大久保佳代子さんとか?(笑)」
テツ「俺はアキちゃん(能念玲奈)以外考えられないよ! アキちゃんの脳内変換が面白いよね。あのすぐに気持ちを切り替えられるところとか」
美香子「確かに。アキは常に前向きだから、見てると元気をもらえる」
峰子「あっ、そういえばテツさんが以前話していた、アキの分け目ってなに?」
テツ「(笑)。あのさ、アキちゃんは普段、前髪の分け目は無くてパサッと前に下ろしてるんだよ。それがさ! 『潮騒のメモリー』の撮影のときには、前髪を横分けにしてたんだよ~! もうね~、そのアキちゃんが超可愛いんだよぅ♥ 小泉今日子と薬師丸ひろ子 [※4] も捨てがたいんだけど……。この2人の曲が流れた時は、もう大興奮しちゃったよね(笑)」
美香子「キョンキョンってやっぱり歌うまいですよね」
テツ「うまい。それとアキちゃんがひとりでレコーディングしてるとき、ユイちゃんと歌うより全然うまかったんだよ!」
タカP「劇中に流れる曲もいい味出してるのよ。個人的には『地元へ帰ろう』が好き」
みほ「私は『潮騒のメモリー』 [※5] ですかね? この曲はうますぎると良くないんだと思うんです。あの不安定な感じで始まっちゃうから聴き入っちゃう。“ジョニーに伝えて1000円返して”って歌詞の後に “潮騒のメモリー”って歌っちゃう。この歌詞も最高です。これ、アイドルが歌う歌詞か?ってね(笑)」
テツ「『あまちゃん』って音楽も重要な役割を担っていて、曲を聴くとすぐにシーンを思い出せたりするよね。ドラマでこんなにも曲が耳に残っているのは、たぶん初めてのことだと思う」
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[※3] もう一言!
駅長の大吉さんも気になる! byみほ
「駅長の大吉さん(杉本哲太)も気になりますよね。“ゴーストバスターズ♪”ってよく歌ってるけど、そこしか知らないのか!って突っ込みたくなっちゃう。いつも陽気なところが、見ていてホッコリします」
[※4] もう一言!80年代の曲は青春時代を思い出す! byタカP
「小泉今日子と薬師丸ひろ子が同じ画面に映ってるって、すごいことよ! 2人は80年代のアイドルの中のアイドルだからね。劇中でも、薬師丸ひろ子さんの『セーラー服と機関銃』や小泉今日子さんの『まっ赤な女の子』が流れてたわよね。なんかすごく懐かしかったわ。80年代の曲って単純明快なメロディ、普遍的な詞がいいところだと思うの。自分が過ごした、あの楽しかった青春時代が蘇ってきちゃった。毎回どんな曲がかかるのか、ワクワクしてたわよね」
[※5] もう一言!今のキョンキョンが歌う「潮騒のメモリー」 by美香子
「キョンキョンの『潮騒のメモリー』いいですよね。うまいへたは別として、この曲を歌うのはこの人じゃなきゃダメって感じです。母に話したら、“昔、キョンキョンはこんなに歌がうまくなかった。歌がうまくなったのはこの歳になったからだよ”って言っていて(笑)。いろんな経験をしてきた今のキョンキョンが歌うからこそ、こんなにも心に響くのかなって」
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峰子「間もなく最終回を迎えるわけですけれども、印象に残ってるシーン [※6] ってどこですか?」
タカP「海女さんたちが観光客のためじゃなくて、自分たちのためにウニを捕りに出たときアキが初めてうにを捕ったじゃない? あのシーンは感動したわよね」
みほ「それと、アキ、春子、夏ばっぱの3代に渡る親子関係もいいですよね。あと、スナックに集まる人々もとっても温かい。今の時代こういう関係性って築けないですよね [※7] 」
美香子「いいバランスですよね」
テツ「ユイちゃんがグレたときのあの恰好は、『じぇじぇ』と思ったけど、春子がユイを立ち直らせるために本気で叱りつけたよね」
みほ「あのシーンはグッときました」
峰子「確かに。実のお母さんみたいでしたよね」
美香子「あと、東京にアキを送り出すとき、夏ばっぱがホームで一生懸命旗を振るんですけど、その姿を見て泣いちゃいました」
みほ「なんかね、『あまちゃん』って他のドラマと違って、喜怒哀楽がすべて詰まってるんですよ。だから、見ていて一喜一憂しちゃう。笑って泣いて、笑って笑って泣いて……みたいなね。『あまちゃん』見た後はちょっとぐったりしてる。それはすっごく集中して見てるから。もう真剣にね。今日も挑むぞ!みたいな感じ?(笑)」
美香子「は~(泣)終わっちゃうのは本当に寂しいな……。でも、10月からUSENで『あまちゃん特集』が放送されるから、それを聴いて回想したいと思います!(笑)」
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[※6] もう一言!
遊びがたくさん散りばめられてる!
byタカP「震災後、ユイちゃんに彼氏ができたんだけど、その彼氏を表現するときに『全然ダサくて、ジミで変で……ハゼとジミ・ヘンドリックスを足して2で割った感じ』っていうようなことを言うのよ。それでハゼ・ヘンドリックス! 携帯で彼の写真をアキに見せるんだけど、ハゼの顔に髪の毛が生えてる?みたいな。何とも言い難い変なイラストで。こういう“ん? これって……”と見ている側に想像させるような遊びが散りばめられているの。そこもすごいな~って思うわ!」
[※7] もう一言!大吉さんの優しさに胸が熱くなった
by美香子「大吉さんとユイがトンネルの中で震災にあった時。大吉さんが外の様子を見に行って、追いかけてきたユイに『見るな! ユイちゃんは見てはだめだ』って言うんですよ。外の景色が見るに耐えない状態になってたんですよね。その時の大吉さんの辛さやユイに対する優しさが、痛いほど伝わってきてグッときました」
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放送期間:2013年10月1日~10月31日
♥「あまちゃん」サウンドトラックの中から厳選してお届け!
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懐かしの80年代のアイドルソングを特集します!