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photo by Yuki Kuroyanagi









RAVEN
 『WALK THROUGH FIRE』
KICP-1361
¥2,700(税込)
Now On Sale
 


RAVEN JAPAN TOUR 2009 @Shibuya O-East  2009/6/11



日本の“レイヴン・ルナティクス”感涙!!
最強のライヴ・トリオの真髄を見せたグレイトすぎるショウ!!



約10年ぶりに発表された最新作『WALK THROUGH FIRE』をひっさげ、RAVEN約14年ぶりの奇跡の来日公演が遂に実現した。しかも単独では初となる公演である。デニム&レザーを身にまとったベテランのメタル・ファンが大挙おしかけた光景は、80年代にタイム・スリップしたような錯覚に陥る。その中で意外と若いファンの姿も見受けられるのは嬉しいことだ。
オープニング・ナンバーは『ALL FOR ONE』からの「Take Control」。とりわけRAVENの長いキャリアの中でも評価が高い初期3枚からの楽曲の登場に、オーディエンスのテンションはいきなり頂点へとのぼりつめる。この日を待っていた喜びをバンド、オーディエンスの双方がぶつけ合う様は実に感動的だ。たてつづけにライヴ・バンドとしての真髄を知らしめる疾走ナンバー「Live At The Inferno」でヘッド・バンギングの嵐が広がる。こんな光景を見たのもいつ以来であろうか。来日前に腰を痛めて心配されたジョン・ギャラガー(Vo, B)のコンディションもなんとか持ち直しているようで、いつもと変わらぬアクティヴな動きと驚異的なハイトーン・シャウトを見せ付ける。本当の意味で“鉄人”とは彼のような人を指すのであろう。
マーク・ギャラガー(G)の独特のディストーション・サウンドと最高のリフメーカーとしての刻みも心地よく、さらにはジョー・ハッセルヴァンダー(Ds)の変わらぬパワフルな爆走ドラミングも絶妙に絡み合い、バンド全体のアンサンブルもすこぶる良好だ。「All For One」の大合唱へと続き、MCを行うジョンに満場のRAVENコールが巻き起こる。終始もの凄い盛り上がりぶりだ。新作からいかにも彼ららしい勢いのある「Breaking You Down」で新しいRAVENの魅力を見せつけ、じっとしてはいられない“ノリノリ”のナンバー「Gimme A Break」で、前半のハイライトを迎えた。
 中盤にさしかかる「Long Days Journey」からは緩急をつけたミッドテンポの楽曲が続き、ヘヴィなRAVENの別の側面を存分に楽しませてくれる。なだれ込むようにマーク・ギャラガー(G)のギター・ソロへ。決して今どきのテクニカルな組み立てではないが、その火花が飛び散りそうなソロ・ワークは、オーディエンスの目を釘付けにするに充分だ。心配された大きな怪我を乗り越えた後だけに、ステージをところせましと駆けずり回り、顔面をくしゃくしゃにしながら、汗まみれでギターをかき鳴らすマークの姿は実に感慨深い。
メンバーが戻って激速チューン「Speed Of The Reflex」に始まるメドレーへ。東京のみで披露された、彼らなりのR&Rテイストを存分にまぶした「The King」、新作のタイトルチューンで今後のライヴでも定番になりそうな「Walk Through Fire」、そして、メジャー契約をしてアメリカ市場への足がかりをつけた記念すべき曲「On And On」で本編を終えた。
勿論、14年間も待ち続けた“レイヴン・ルナティックス”がこれで満足するはずがない。終始巻き起こった曲間でのRAVENコールを超えるほどの騒ぎでアンコールへ。ジョンがお馴染みの赤のエクスプローラー型のベース(しかもアームつきだ)を持ち出すと大きな歓声があがる。そこから突入したベースソロは、ブリブリに歪んだギターのような独特のサウンドで、これこそがジョンが数十年出し続けてきたオリジナルのトーンなのだ。さらにサプライズが起こる。ゲストとしてあのマーティー・フリードマンが登場したのだ。意外にも彼はかつてRAVENのファンクラブに入っていたほどのファンで、この共演を熱望したらしい。マーティーを迎え「For The Future」「Don’t Need Your Money」と名曲たてつづけなのだから、盛り上がらないはずがない。マーティーも喜びをかみ締めながら弾いている様がわかる。
「Born To Be Wild」で1回目のアンコールを終え、さらに「Break The Chain」へ。ここからカヴァー・メドレーへと突入するが、まさに阿吽の呼吸で次々と様々なバンドのカヴァーが登場する。彼らの音楽的な器の深さも感じさせる興味深い内容だった。
最もオーディエンスはそんなことはお構いなしに盛り上がり、さらなるアンコールを要求。再々度登場した彼らは必殺の「Crash, Bang, Wallop」をお見舞いし、大団円を迎えた。
 かつて“アスレティック・ロック”と称されたRAVEN。その本質は嬉しいほどに何の変化もなかった。そして私は新作『WALK THROUGH FIRE』のオビたたきで“これぞアンチエイジング・メタルの極み!!”と尊敬の念を込めて書いた。それが一寸の誤りもなかったことが証明された本当に素晴らしいライヴだったことに、異論はないだろう!
 それでは今年のベストライヴに数えられるであろうRAVENの世界を、このライヴセレクションで存分に堪能してください!

Kaz Nakatsuka (KING RECORDS Metal Frontier Label A&R)





≪ソングリスト≫ 月〜木6:00〜、18:00〜、金・土・日4:00〜、20:00〜



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