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B-66 世紀の名演 クラシック

音楽にじっくり耳を傾けてコーヒー・タイム……。そんなクラシックの名曲喫茶さながらの雰囲気をお届けします。今では手に入らない貴重な音源や、廃盤となった数々のレコードを中心に、クラシック音楽史に名を残す「巨匠」たちが活躍していた時代の本格的な演奏が甦ります。どこか優しく暖かみのあるレコード(アナログ)サウンドをお楽しみください。

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今月の特集

B66_190504_01

p)ワルター・カンパー&ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団
『プフィッツナー:ピアノ五重奏曲 ハ長調 Op.23、ヴォルフ:イタリアのセレナーデ』
[オーストリアPREISER PR3111]

B66_190504_02

指揮)ハンス・プフィッツナー ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、他
『プフィッツナー:劇音楽「ハイルブロンのケートヒェン」序曲、交響曲 第1番 嬰ハ短調 Op.36a』
[アメリカVarese Sarabande VC81094]

B66_190504_03

指揮)ホルスト・シュタイン ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
『スッペ:喜歌劇《軽騎兵》序曲、他』
[アメリカSomerset SF-15800]

アニヴァーサリーイヤーの作曲家たち

5月は2019年にアニヴァーサリーイヤーを迎える作曲家の特集です。

1枚目は5月5日に生誕150年の誕生日を迎え、5月22日が没後70年にあたるドイツの作曲家、ハンス・プフィッツナー(1869~1949)のピアノ五重奏曲です。
プフィッツナーは、19世紀のシューマンやワーグナーらのロマン派の伝統を受け継ぎ、オペラ、管弦楽曲、室内楽曲、声楽曲などを作曲。ベルリン、ミュンヘンを中心に教育者、指揮者としても活躍しました。彼が20代で作曲したオペラ《あわれなハインリヒ》をベルリンで上演したのは名指揮者のブルーノ・ワルターで以後、長い交友関係が始まります。ピアノ五重奏曲は1908年8月25日に完成した作品で、ワルターに献呈されました。旋律の美しさと甘美なハーモニーが際立つ4楽章の作品で、第3楽章と第4楽章は続けて演奏されます。最も長いアダージョの第3楽章にインスピレーションの赴くまま音楽を展開させてゆく彼の特徴が良く出ています。
初演はプフィッツナー自身のピアノとロゼー四重奏団により行われましたが、今回、ご紹介するLPはロゼー四重奏団の後輩にあたるウィーン・コンツェルトハウス四重奏団の録音で、深くロマンティックで情熱的な演奏が作品の甘美な魅力を見事に引き出しています。録音年代は不詳ですが1950年代のモノラル録音と思われます。

2枚目はプフィッツナーの管弦楽作品を2曲収めたLPをご紹介します。1曲目は1905年にクライストの戯曲《ハイルブロンのケートヒェン》のために作曲した劇付随音楽から序曲をプフィッツナー自身の指揮でお聴きいただきます。
演奏はウィーン・フィル、LPに録音年代の明記はありませんが、プフィッツナーが生誕75年の1944年にウィーンに赴いて「プフィッツナー週間」の演奏会で指揮をしていますので、その際の録音と思われます。戦中ながら磁気テープ録音のため年代の割に音質が良く、プフィッツナーの見事な統率力とウィーン・フィルの美しい演奏を楽しむことができます。
2曲目は1932年に作曲された交響曲第1番嬰ハ短調をハンス・シュミット=イッセルシュテット(1900~1973)の指揮ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団の演奏でお聴きいただきます。この作品は1925年作曲の弦楽四重奏曲第2番をプフィッツナー自身が管弦楽編曲して交響曲としたもので、4楽章構成をとり、ピアノ五重奏曲同様に第3楽章と第4楽章は続けて演奏されます。伝統的な形式に則りながらプフィッツナーらしい自由な展開を見せ、音には苦悩の色が濃く、内省的な静けさと激しい表情が交錯します。1942年頃の磁気テープ録音と思われ、音質は年代水準を大きく上回っています。

3枚目は4月18日に生誕200年を迎えたオーストリアの作曲家フランツ・フォン・スッペ(1819~1895)と、6月20日に生誕200年を迎えるドイツ出身でフランスに帰化した作曲家ジャック・オッフェンバック(1819~1880)の楽しいオペレッタの序曲をお楽しみいただきます。
スッペは有名な喜歌劇《軽騎兵》と喜歌劇《詩人と農夫》の序曲、オッフェンバックはこれまた有名な喜歌劇《天国と地獄》の序曲です。演奏はドイツの名指揮者ホルスト・シュタイン(1928~2008)がステレオLP初期の1960年頃にロンドン・フィルを振って録音したものです。シュタインは1973年以来、NHK交響楽団に16度も来演したので、実演やテレビ、ラジオですっかりお馴染みの指揮者でしたが、元々はドイツの指揮者が通る歌劇場からの叩き上げで頭角を現した人です。ですからこうしたオペレッタの序曲はお手の物、という感じで颯爽と鮮やかに演じており、かつシュタインらしい壮麗さも感じさせる見事な演奏を示しています。

文/板倉重雄

※特集でお届けしているLP盤を放送後、当番組で過去にお届けしたLP音源の演奏をお届けします。引き続きお楽しみください。

毎日 0:00~ 1時間番組 リピート放送

ソングリスト

【今月の放送内容】
■第1週目
5月4日(土)~5月10日(金)放送
今月の特集 1
1時間番組リピート放送

■第2週目
5月11日(土)~5月17日(金)放送
今月の特集 2
1時間番組リピート放送

■第3週目
5月18日(土)~5月24日(金)放送
今月の特集 3
1時間番組リピート放送

■第4週目
5月25日(土)~5月31日(金)放送
1~3週までの総集編
3時間番組リピート放送

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