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B-66 世紀の名演 クラシック

音楽にじっくり耳を傾けてコーヒー・タイム……。そんなクラシックの名曲喫茶さながらの雰囲気をお届けします。今では手に入らない貴重な音源や、廃盤となった数々のレコードを中心に、クラシック音楽史に名を残す「巨匠」たちが活躍していた時代の本格的な演奏が甦ります。どこか優しく暖かみのあるレコード(アナログ)サウンドをお楽しみください。

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リピート放送
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毎週土曜日に更新
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今月の特集

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vc)アントニオ・ヤニグロ&p)エウゲニオ・バニョーリ 『チェロ・アンコール集』 [米ウエストミンスター WN18004]

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指揮)アントニオ・ヤニグロ ザグレブ室内合奏団 『18世紀コンサート』 [米ヴァンガード BGS5014]

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指揮)アントニオ・ヤニグロ vn)ゲオルグ・フリードリヒ・ヘンデル、ヨナス・バロー、ハンス・ビュンテ&ザール室内管弦楽団 『USA 1969』 [独ザール放送 12PAL60.066]

生誕100年アントニオ・ヤニグロ特集

2018年、新年1回目は今年1月21日に生誕100年を迎えるイタリアのチェロ奏者、指揮者、教育者のアントニオ・ヤニグロ(1918年1月21日-1989年5月1日) を特集します。彼は6歳でピアノ、8歳チェロをはじめ、すぐにチェロの魅力にとりつかれます。生地ミラノの音楽院に入学し、めきめきと実力をつけた彼は、巨匠カザルスに認められ、パリのエコールノルマル音楽院への留学が決定。16歳でパリに移るとカザルスとアレクサニアン(Diran Alexanian)に学び、同時にストラヴィンスキー、ティボー、コルトーといった大芸術家たちとの交流をもちました。19歳でエコール・ノルマルを卒業すると、親友のディヌ・リパッティ(1917~1950)とのデュオで演奏活動を開始。第二次世界大戦中、ヤニグロはザグレブ音楽アカデミーのチェロと室内楽の教授として旧ユーゴスラヴィアに留まりました。教育活動の傍ら、1953年にザグレブ室内合奏団を設立し、欧米各地への演奏旅行や録音活動を行い、世界的な室内楽団へと成長させました。1963年にザグレブ室内合奏団とともに初来日。1966年には単身来日しています。1968年にはカール・リステンパルトの後任としてドイツのザール室内管弦楽団指揮者就任しました。チェリストとしても指揮者としても、イタリア人らしく流麗によく歌い、端正な造形と豊かな抒情性をたたえた気品高い演奏をおこないました。教育者としても優れ、その門下からはユリウス・ベルガー、マリオ・ブルネロ、トーマス・デメンガ、アントニオ・メネセスなど、現代のチェロの巨匠たちを輩出しました。

ご紹介する1枚目は、ヤニグロがチェロ奏者として絶頂期にあった1950年代の録音による「チェロ・アンコール集」です。ヤニグロの美しい音色、流麗な技巧、卓越したリズム感、情緒豊かな演奏が、どの作品にも生き生きとした表情を与えています。パリ・エコール・ノルマル時代の恩師、アレクサニアンの作品が2曲、素晴らしい演奏で入っているのも師弟愛を感じさせます。

2枚目は自ら結成したザグレブ室内合奏団を率いて録音した「18世紀コンサート」です。1950年代後半にヴァンガード・レーベルへ移籍したヤニグロは、ザグレブ室内合奏団とバロック作品から20世紀作品まで数多くの録音を行い、その鮮烈かつ洗練されたアンサンブルと味わい深い演奏で大評判を呼びました。ここにはバロック期から古典派の作品が収められ、その時代に相応しい様式感と豊かな情緒を、生命力溢れる演奏により楽しむことができます。

3枚目は1969年にザール室内管弦楽団とアメリカへ演奏旅行したことを記念して、ザール放送がセッション録音した珍しいLPをお楽しみいただきます。前任の指揮者、カール・リステンパルトにより厳格に鍛え上げられたアンサンブルを手にしたヤニグロが、豊かな歌謡性と輝くばかりの色彩感を与えて、さらに魅力あふれる演奏に結実させていることが実感できる見事な演奏です。

文/板倉重雄

※特集でお届けしているLP盤を放送後、当番組で過去にお届けしたLP音源の演奏をお届けします。引き続きお楽しみください。

毎日 0:00~ 1時間番組 リピート放送

ソングリスト

【今月の放送内容】
■第1週目
1月6日(土)~1月12日(金)放送
今月の特集 1
1時間番組(リピート放送)

■第2週目
1月13日(土)~1月19日(金)放送
今月の特集 2
1時間番組(リピート放送)

■第3週目
1月20日(土)~1月26日(金)放送
今月の特集 3
1時間番組(リピート放送)

■第4週目
1月27日(土)~2月2日(金)放送
1~3週までの総集編