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B-66 世紀の名演 クラシック

音楽にじっくり耳を傾けてコーヒー・タイム……。そんなクラシックの名曲喫茶さながらの雰囲気をお届けします。今では手に入らない貴重な音源や、廃盤となった数々のレコードを中心に、クラシック音楽史に名を残す「巨匠」たちが活躍していた時代の本格的な演奏が甦ります。どこか優しく暖かみのあるレコード(アナログ)サウンドをお楽しみください。

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今月の特集

B66_190302_01

指揮)ジャン・フルネ
イル・ド・フランス国立管弦楽団
『ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14』
[フランスCERESTE CER75007]

B66_190302_02

指揮)セルジュ・ボド
チェント・ソリ管弦楽団、他
『ルーセル:バレエ音楽「くもの饗宴」Op.17、他』
[フランスle club Francais du disque 122]

B66_190302_03

マリー=クレール・ジャメ五重奏団、他
『ルーセル:フルート、ヴァイオリン、
ヴィオラ、チェロ、ハープのためのセレナードOp.30、他』
[フランスHarmonia Mundi HM735]

1869年に関連のある作曲家たち

3月は今から150年前の1869年に関連のある作曲家を特集します。

1枚目は、1869年3月8日に偉大な生涯を閉じたフランスの作曲家エクトル・ベルリオーズ(1803~1869)の代表作、幻想交響曲を取り上げます。原題は『ある芸術家の生涯の出来事、5部の幻想的交響曲』といい、恋に深く絶望しアヘンを吸った、豊かな想像力を備えたある芸術家をテーマとした標題音楽としてあまりにも有名です。名曲だけに数多くの名盤が生まれていますが、今回はフランスの巨匠ジャン・フルネによる珍しい録音をお聴きいただきます。
1974年創立のイル・ド・フランス国立管弦楽団を振ったもので、オーケストラの精緻なアンサンブルを駆使した、パートの隅々まで目配りの行き届いた指揮ぶりを聴かせています。その表情は、繊細な美しさから激しい情熱の爆発まで極めて幅が広く、この作品のドラマティックな起伏の大きさを見事に表現しています。

続く2枚目と3枚目は1869年4月5日に生まれたフランスの作曲家アルベール・ルーセル(1869~1937)の作品をお楽しみいただきます。 ルーセルは、少年時代に数学と音楽を愛す傍ら海軍を志し、25歳まではフランス海軍に属しました。海軍時代にベトナム南部を航海した際、その印象を音楽で表現する衝動に駆られ、本格的に音楽に取り組んだといわれています。ヴァンサン・ダンディに作曲を学び、初期はドビュッシーやラヴェルの影響を受けた印象主義の作曲家として活躍。その作風は次第に新古典主義的なものに移行し、フランスの作曲家としては異色の分厚いオーケストレーションを用い、強烈な色彩とリズムをもった個性的な作風を示すようになりました。

2枚目にはルーセルが印象主義的な作風を示していた時期の傑作、1916年作曲のバレエ音楽《くもの饗宴》Op.17と、彼の個性が明確となった1927年作曲のピアノ協奏曲ト長調Op.36を収録しています。指揮はマルセイユ出身で音楽家の家系に生まれたセルジュ・ボド(1927~)が務めています。生来の情熱家あり、パリ音楽院で和声と指揮の一等賞を獲得する秀才ぶりを示し、音楽家としての第一歩を打楽器奏者として踏み出したボドの芸風は、ルーセルにぴったりです。
このLPはボドの指揮デビュー直後、1960年頃のものですが、明快でいて力強く、繊細さも併せ持った見事な演奏を聴かせています。ピアノ協奏曲でソロを務めるクロード・エルフェ(1922~2004)も近現代音楽を得意とするだけに、ピアノの冴えた感覚美から激しい打楽器的用法まで、作品への共感に溢れた演奏を展開しています。

3枚目は室内楽曲アルバムで、1925年作曲の《フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ハープのためのセレナード》Op.30、1919年作曲の《ハープのための即興曲》Op.21、1929年作曲の《フルート、ヴィオラ、チェロのための三重奏曲》Op.40を収録しています。《セレナード》はアレグロ、アンダンテ、プレストの3楽章形式、《三重奏曲》もアレグロ・グラツィオーソ、アンダンテ、アレグロ・マ・ノン・トロッポの3楽章形式です。何れも新古典主義に傾斜した作風を示しています。演奏はマリー=クレール・ジャメ五重奏団によるものです。
主宰者のジャメ(1933~)はパリ音楽院でハープと室内楽の一等賞をとり、フランス国立管弦楽団のハープ奏者に就任。1959年にはフルートのクリスチャン・ラルデ、ヴァイオリンのホセ・サンシュ、ジャック・ドゥジャン、ヴィオラのコレット・ルキアン、チェロのピエール・ドゥジュンヌと五重奏団を組み、演奏会に、録音に活躍。1978年まで活動しました。演奏はセンス、テクニック、アンサンブルにおいて、それぞれの作品の極めつけと言えるものです。

文/板倉重雄

※特集でお届けしているLP盤を放送後、当番組で過去にお届けしたLP音源の演奏をお届けします。引き続きお楽しみください。

【今月の放送内容】
■第4週目
3月23日(土)~4月5日(金)放送
1~3週までの総集編
3時間番組リピート放送

「今月の特集 1」
毎日 0:00~、3:00~、6:00~、9:00~、12:00~、15:00~、
18:00~、21:00~

ソングリスト

「今月の特集 2」
毎日 1:00~、4:00~、7:00~、10:00~、13:00~、16:00~、
19:00~、22:00~

ソングリスト

「今月の特集 3」
毎日 2:00~、5:00~、8:00~、11:00~、14:00~、17:00~、
20:00~、23:00~

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