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B-66 世紀の名演 クラシック

音楽にじっくり耳を傾けてコーヒー・タイム……。そんなクラシックの名曲喫茶さながらの雰囲気をお届けします。今では手に入らない貴重な音源や、廃盤となった数々のレコードを中心に、クラシック音楽史に名を残す「巨匠」たちが活躍していた時代の本格的な演奏が甦ります。どこか優しく暖かみのあるレコード(アナログ)サウンドをお楽しみください。

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今月の特集

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指揮、vn)ヘンリック・シェリング vn)モーリス・アッソン、ジェラール・プーレ、クレール・ベルナール、イギリス室内管弦楽団 『ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「調和の霊感」より第8番イ短調*、第6番イ短調、第9番ニ長調、第10番ロ短調』 [蘭フィリップス 9500158]

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vn)フランコ・グッリ、cemb)エンリカ・カヴァッロ 『ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調、ロカテッリ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調、ルクレール:「アリア・アレグロ・プレスティッシモ」、コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調、バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番~シャコンヌ』 [独クレックナー=メラー F666.324]

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vn)リカルド・オドノポソフ、cemb)ハインツ・ヴェーレ、ベンヤミン・オーレン、vc)レオ・ロスタル、org)ハインツ・ヴェーレ 『タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調≪悪魔のトリル≫、ジェミニアーニ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ変ロ長調、ヴィヴァルディ:ソナタ イ長調、同ヘ短調、ヴィターリ:シャコンヌ ト短調』 [米チェンバー・ミュージック・ソサエティ CM-1]

バロック作品特集

3月は早春に相応しいバロック音楽を、往年のヴァイオリンの名手達による味わい深い名演奏でお楽しみいただきます。

1枚目はポーランド出身でメキシコに帰化したヴァイオリニスト、ヘンリク・シェリング(1818~1988)が1976年に、3人の弟子たちと共演し、ヴィヴァルディの協奏曲集≪調和の霊感≫から4曲をステレオ録音したアルバムをご紹介いたします。イギリス室内管の鮮烈なアンサンブルをバックに、ヴァイオリンの名手たちが艶やかな音色と流麗なフレージングで親密に歌い交わす魅惑をお楽しみ下さい。ヴァイオリン学習者が演奏する学生協奏曲として有名なイ短調作品3の6とニ長調作品3の9はシェリングが自ら演奏、2台のヴァイオリンのための協奏曲イ短調作品3の8では、モーリス・アッソン(1934~)と共演、そして4台のヴァイオリンのための協奏曲ロ短調作品3の10では先の二人に美しい女性ヴァイオリニスト、クレール・ベルナール(1947~)と日本でもすっかりお馴染みのジェラール・プーレ(1938~)が加わります。

2枚目はイタリアの名ヴァイオリニスト、名教授のフランコ・グッリ(1926~2001)が1970年代後半にステレオ録音したバロック・ヴァイオリン・ソナタ集です。彼はここで5つの名作に対して5つのイタリア製の古銘器を弾き分けています。ヴィヴァルディのソナタ ニ長調は1738年製のモンターニャ(元所有者はマルシック)、ロカテッリのソナタ ニ短調は1762年製のガリアーノ(元所有者はデ・ヴィート)、ルクレールの「アリア・アレグロ・プレスティッシモ」は1767年製のグァダニーニ(元所有者はヨアヒム)、コレッリのソナタ ニ長調は1740年製のセラフィン(元所有者はラッハマン)、バッハの「シャコンヌ」は1716年製のストラディヴァリ(元所有者はヴェチェイ)を使用。グッリのよく歌う、気品に満ちた演奏、そして優秀な録音が各銘器の音色の特徴を見事に伝えてくれます。チェンバロは彼の妻でデュオのパートナーでもあったエンリカ・カヴァッロが務めています。

3枚目はアルゼンチン出身で、ベルリンで名教師カール・フレッシュに学び、弱冠19歳でウィーン・フィルのコンサートマスターに就任したリカルド・オドノポソフ(1914~2004)によるバロック・ヴァイオリン・ソナタ集です。若くしてウィーン・フィルの顔となったオドノポソフですが、ロシア系ユダヤ人の出自であった彼は1938年のナチスによるオーストリア併合のためウィーン・フィルを退団し、アメリカへ逃れます。戦後、1956年にウィーンに戻ってからは、ソリストとして活動する傍らウィーン音楽アカデミーの教授として多くのヴァイオリニストを育成しました。このLPは1950年代の初頭、アメリカのチェンバー・ミュージック・ソサエティのためにモノラル録音したもので、流麗な技巧を駆使しながらも音色には落ち着いた渋みがあり、演奏にも音楽の内面に踏み込んでゆくような真摯さが感じられます。彼が若くしてウィーンで認められた理由が納得できる名演奏です。

文/板倉重雄

※特集でお届けしているLP盤を放送後、当番組で過去にお届けしたLP音源の演奏をお届けします。引き続きお楽しみください。

毎日0:00~ 1時間番組 リピート放送

ソングリスト

【今月の放送内容】
■第1週目
3月4日(土)~3月10日(金)放送
今月の特集 1
1時間番組(リピート放送)

■第2週目
3月11日(土)~3月17日(金)放送
今月の特集 2
1時間番組(リピート放送)

■第3週目
3月18日(土)~3月24日(金)放送
今月の特集 3
1時間番組(リピート放送)

■第4週目
3月25日(土)~3月31日(金)放送
1~3週までの総集編
3時間番組(リピート放送)