HOME / 世紀の名演 クラシック

B-66 世紀の名演 クラシック

音楽にじっくり耳を傾けてコーヒー・タイム……。そんなクラシックの名曲喫茶さながらの雰囲気をお届けします。今では手に入らない貴重な音源や、廃盤となった数々のレコードを中心に、クラシック音楽史に名を残す「巨匠」たちが活躍していた時代の本格的な演奏が甦ります。どこか優しく暖かみのあるレコード(アナログ)サウンドをお楽しみください。

放送スタイル
リピート放送
備考
毎週土曜日に更新
対応サービス
SOUND PLANET
SOUND PLANET-i
music AirBee!
SOUND PLANET-i HOME MIX
USEN440

今月の特集

b66_200704_01

指揮)朝比奈隆 大阪フィルハーモニー交響楽団 『ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調「英雄」』 [ビクター SJX9546]

b66_200704_02

指揮)渡邉暁雄 日本フィルハーモニー交響楽団 『ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調「運命」』 [自主制作 JPSR1001]

b66_200704_03

指揮)若杉弘 読売日本交響楽団 『ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調「田園」』 [ビクター SJX-1025]

7月 ベートーヴェン生誕250年記念特集その3

ベートーヴェン生誕250年記念特集の3回目は日本人指揮者と日本のオーケストラによる《英雄》《運命》《田園》の名演奏をお楽しみいただきます。

1枚目は1975年の秋に、朝比奈隆(1908~2001)が大阪フィルハーモニー交響楽団を率いてヨーロッパ演奏旅行した際のライヴ録音で、10月24日、ベルリンのSFBホールで行われたベートーヴェンの交響曲第3番《英雄》です。朝比奈隆は生涯で実に8度のベートーヴェン/交響曲全集録音を完成しましたが、この《英雄》はそれらとは別の機会に録音されたものです。90歳を超えて演奏活動を行った朝比奈ですが、このときはまだ67歳の若さ(!)であり、後年の録音よりもずっとテンポの動きの多い、ロマンティックかつドラマティックな指揮ぶりを見せています。また、残響の長いヨーロッパのホールでの録音ということで、大阪フィルが豊かな響きを放っているのも魅力です。同コンビの1975年秋のヨーロッパ公演では聖フローリアン修道院マルモアザールでのブルックナーの交響曲第7番の名演が有名ですが、《英雄》もヨーロッパ各地で披露して絶賛されました。現地の聴衆を唸らせた《英雄》をお楽しみください。

2枚目は1980年2月に杉並公会堂でセッション録音された渡邉暁雄(1919~1990)と日本フィルハーモニー交響楽団による自主制作盤、交響曲第5番《運命》です。日本人牧師の父とフィンランド人声楽家の母の間に生まれた渡邉暁雄は、10歳よりヴァイオリンを学び、東京音楽学校を卒業後はヴァイオリン奏者として活動。戦後、指揮者に転身し、東京フィルの専属指揮者を経て、1956年、日本フィルの創設に尽力し、初代の常任指揮者に就任。1968年に離任した後、京都市交響楽団と東京都交響楽団の音楽監督を歴任。1978年に日本フィルに復帰し、亡くなるまで同団を率い、ハイドンから近現代作品に及び幅広いレパートリーに格調の高い演奏を示しました。この《運命》も正攻法の演奏で、日本フィルからベートーヴェンに相応しい落ち着いた重厚な響きを引き出し、小細工を全く弄することなく、音楽を堂々と進行させています。聴いた後、ずしりとした充実感の残る演奏です。(なお、LPにカップリングされているシューベルトの《未完成》は収録時間の関係から後日放送いたします)

3枚目は1969年8月16&17日にビクター第1スタジオでセッション録音された若杉弘(1935~2009)指揮、読売日本交響楽団による交響曲第6番《田園》です。若杉弘は慶應大学を中退し東京藝術大学声楽科に入学。在学中に指揮科に転じ、1963年卒業後、NHK交響楽団指揮研究員となり、カイルベルト、ロイブナー、マタチッチ、サヴァリッシュ、アンセルメなどの薫陶を受けました。1963年、東京交響楽団を指揮してデビュー、1965年、読売日本交響楽団常任指揮者に就任し、数々のワーグナーのオペラや20世紀作品の日本初演を行いました。1977年、ケルン放送交響楽団首席指揮者となり、ベルリン・フィルを初めとする欧米の主要なオーケストラに客演。1982~92年にはドレスデン国立歌劇場の常任指揮者を務めました。1986~95年、東京都交響楽団音楽監督、1995年からNHK交響楽団正指揮者となり、2007年には新国立劇場オペラ部門の芸術監督に就任し、日本を代表する指揮者として活躍しました。この《田園》はベートーヴェンの生誕200年を記念して録音されたもので、彼にとって初のベートーヴェン録音となりました。瑞々しい音色としなやかな音楽の流れがいかにも若者らしく、同時の各パートにも目が行き届き、読売日本交響楽団の奏者たちも確かな技量と豊かな音楽性で若き常任指揮者に応えています。

文/板倉重雄


※特集でお届けしているLP盤を放送後、当番組で過去にお届けしたLP音源の演奏をお届けします。引き続きお楽しみください。

毎日 0:00~ 1時間番組 リピート放送

ソングリスト

【今月の放送内容】
■第1週目
7月4日(土)~7月10日(金)放送
今月の特集 1   1時間番組リピート放送

■第2週目
7月11日(土)~7月17日(金)放送
今月の特集 2   1時間番組リピート放送

■第3週目
7月18日(土)~7月24日(金)放送
今月の特集 3   1時間番組リピート放送

■第4週目
7月25日(土)~7月31日(金)放送
1~3週までの総集編   3時間番組リピート放送

店舗向けサービス

U-SPOT   Uペイ   NEXTクラウドビュー