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C-67 大人の洋楽 ~名盤BOX~

洋楽が生まれて50年以上。時代を越えて現在も聴き継がれ、輝きを失わない数々の名盤をUSENの膨大なライブラリーからピックアップ。60~80年代の名盤アルバムを丸ごとお届けし、当時の雰囲気を余すところなくお楽しみいただけます。名盤とともに甦る当時の思い出。夢中だったあの頃にタイムスリップするかのような至福のひと時をお楽しみください。

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リピート放送
備考
毎週土曜日に更新
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USEN440

3月18日(土)~3月24日(金)
AORを彩った音楽家たち~来日と追悼

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スティーヴン・ビショップ『ケアレス』

スティーヴン・ビショップ『ケアレス』(1976年リリース)

“ミスター・ロマンティック”の異名を持ち、AORシーンで名を馳せたスティーヴン・ビショップ。先日の来日公演の記憶も新しく、ここでは彼のデビュー作である本作をご紹介します。サンディエゴに生まれ早くから音楽シーンでの成功を夢見てL.A.に移住、ソングライターとしてキャリアをスタートし様々な音楽家たちと交流を持つように。その中の1人にラス・カンケルの妻でシンガーのリア・カンケルがいて、彼女の手引きでアート・ガーファンクルを紹介され、アートは早速彼の楽曲を自身の作品でピックアップ。それが話題となりABCレコードを契約を結んだスティーヴンはソロ・デビューへ向け本作の収録をスタート。集まった演奏家は先述のアートにエリック・クラプトン、チャカ・カーン、アンドリュー・ゴールド、リー・リトナー、ラリー・カールトンと彼に対するレーベルの期待が現れたかのような豪華な面々がクレジットされています。またプロデュースにはアート繋がりのロイ・ハリーが参加。シングル・ヒットとなった「オン・アンド・オン」や「雨の日の恋」に加え、アートに提供したセルフ・カバー「ザ・セイム・オールド・ティアーズ」など、当時の西海岸AORシーンの潮流にも乗りリスナーに好意的に迎えられデビューからヒットとなりました。都会的なユーモアに溢れつつ感傷的なムードも忘れない、AORシーン必聴の1枚です。

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アル・ジャロウ『ジャロウ』

アル・ジャロウ『ジャロウ』(1983年リリース)

続いては、惜しくも今年の2月12日に逝去されたアル・ジャロウのAOR的側面を象徴する代表作を。男性ジャズ・シンガーとして、ここ日本でも圧倒的な人気を誇るアル。代名詞とも言えるパーカッシヴなヴォーカル・スタイルやスキャットは、“声の打楽器”や“ヴォーカル・ミュージシャン”などと形容され、またジャズ・ヴォーカリストを軸としつつ更なるヴォーカル・スタイルの追及の果てコンテンポラリーな魅力を開拓し併せ持った1人です。本作はジェイ・グレイドンとタッグを組んでからの3作目で、シーンの垣根を越えAORシーンからの評価も高い1枚。アルの片腕的存在あるトム・カニングはもちろん、ジェイとデヴィッド・フォスターのエアプレイのコンビ、TOTOのポーカロ兄弟、マイケル・オマーティアン、スティーヴ・ガッドなど、時代を代表するスタジオ・シーンの名うて達が集結し、また本作ではカバー曲を廃し全てアルの手によるオリジナルで構成。ジェイとのタッグを組んだ前2作に比べ、よりポップでコンテンポラリーな印象が強く押し出され、また“アナザー・ミュージック・プラス・ジャズ”を理想とするアルの魅力も変わらず味わえます。ポピュラー・シーンにも、その名と歌声を浸透させたキャリアの代表作です。

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ヴァレリー・カーター『ワイルド・チャイルド』

ヴァレリー・カーター『ワイルド・チャイルド』(1978年リリース)

最後は、3月3日に惜しまれつつもこの世を去ったヴァレリー・カーターからキャリアを代表する1枚を。幼少期よりリアルタイムのR&Bなどに影響を受け歌うことを始め、N.Y.やカリフォルニアで活動を開始。本格的なキャリアは19歳時に結成したハウディ・ムーンで、今も語り継がれる隠れた名盤1枚のみを残し解散。その後、L.A.周辺で活動を再開しジャクソン・ブラウンやリンダ・ロンシュタットのバック・ヴォーカルを務めながら、77年念願のソロ・デビュー。バックにはリトル・フィートやアース・ウィンド&ファイアーと名グループの人脈たちがバックアップし、そのサポートに物怖じせず奔放な歌声で魅力を発揮。その約1年半後にリリースされた本作ではプロデューサーにジェイムス・ニュートン・ハワードを迎え、バックもTOTOやジェイ・グレイドン、レイ・パーカーJrを起用。オリジナル以外の楽曲の提供者もAORシーンで名を馳せるソングライターたちと、前作に比べ落ち着きのある、より都会的に洗練されたクロスオーヴァー的魅力を押し出した1枚となります。本作を最後に実質的なオリジナル作は残しておらず、バック・ヴォーカリストとしての活動を続ける彼女ですが、本作もAORファンにとっては必聴の1枚として親しまれ続けています。

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